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米法執行機関への脅迫が増加、FBIによるトランプ邸の家宅捜索を受け

米法執行機関への脅迫が増加、FBIによるトランプ邸の家宅捜索を受け
FBI

先日、アメリカ連邦捜査局(FBI)が、トランプ氏のフロリダ州にある別荘を家宅捜索したが、その後法執行機関や職員に多くの脅迫が寄せられているという。

 

脅迫は主にネット上で見受けられる

 

FBIと国土安全保障省(DHS)が共同で発表した声明によれば、連邦法執行機関や他の法執行機関、政府関係者に対する脅迫が増加しているという。

 

この傾向は、FBIがトランプ元大統領のフロリダ州にある別荘、マー・ア・ラゴを家宅捜索した後に顕著になったそうだ。

 

このような脅迫は主に、ソーシャルメディアサイト、ウェブフォーラム、ビデオ共有プラットフォーム、画像掲示板など、主にネットの複数のプラットフォームで発生しているという。

 

「内戦」「武装反乱」といった言葉も

 

連邦職員や施設に対するソーシャルメディアへの暴力的な脅迫の投稿には、FBI本部前に爆弾を設置するという内容や、「内戦」や「武装反乱」などを呼びかける内容も含まれているという。

 

しかもそれらには、提案されたターゲットや戦術、または武器まで特定しうる、具体的な内容の脅迫もあったそうだ。

 

実際にFBIなどは、トランプ邸の家宅捜索令状を承認した連邦判事や、家宅捜索に関わった司法機関や法執行機関、政府関係者を標的とした複数の明確な脅迫と呼びかけを確認しているという。

 

しかも暴力の標的となりうる人物の個人識別情報、例えば自宅の住所や家族の識別情報などもネット上に流布しているそうだ。

 

FBIの支局に男が侵入を試みる

 

しかも8月11日には、実際にオハイオ州にあるFBIのシンシナティ支局に、Ricky Shiffer, Jr.容疑者が侵入しようとする事件も起きている。

 

同容疑者はAR式ライフルとネイルガンで武装しており、ガラスを破って施設内に入ろうとしたが、警官が駆け付けたために現場から逃走。

 

その後、オハイオ州ハイウェイ・パトロール(OSHP)の警官に複数回発砲した後、膠着状態に陥るが、やがて警官に射殺されたという。

 

FBIなどは、このような脅威を拡大させる要因として、家宅捜索に関する今後の法執行や法的措置の可能性、暴力を誘発する公人の発言、模倣犯を刺激するようなDVE(Domestic Violent Extremism:国内暴力的過激主義)による攻撃の成功、新たな陰謀論の出現などを挙げている。(了)

 

出典元:CBS:FBI/DHS bulletin warns of “increase in violent threats posted on social media against federal officials and facilities”(8/14)

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