ネタニヤフ首相、トランプ政権の15項目に及ぶガザ地区和平案を正式に拒否

イスラエルのネタニヤフ首相は8月9日、声明を発表し、アメリカ政府が主導したガザ地区の和平案を拒否した。
「ハマスが武装解除されるまで撤退せず」
ネタニヤフ首相は声明で、15項目に及ぶガザ地区和平案について、次のように述べた。
「イスラエルは15項目の文書を受け入れない。ハマスが武装解除されるまで、イスラエル国防軍はいかなる撤退も行わない。ハマスの武装解除とは、重火器、小火器、あらゆる兵器の武装解除を意味する。我々は真の武装解除について話しているのであり、見せかけの武装解除ではない。現在、我々はこの問題についてアメリカと協議している」
一方、「ハマス」側は、重火器の引き渡しについて、イスラエルが「あらゆる形態の侵略」を停止し、ガザ地区から軍を撤退させることを条件としている。
‘We’re going backwards.’
Palestinians in Gaza say Israeli PM Benjamin Netanyahu’s rejection of the US-backed 15-point plan has deepened uncertainty over an end to the war.
Hamas says it remains committed to the agreement. pic.twitter.com/MfpbomtyLS
— Al Jazeera English (@AJEnglish) August 9, 2026
「ガザ和平ロードマップ」にも合意
トランプ大統領が議長を務める平和評議会は、今年の7月30日、「ハマス」が合意したとして15項目からなる和平案を発表した。
それは「ハマス」の武装解除と引き換えに、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退と、最終的には独立したパレスチナ国民委員会への権力移譲を義務付ける内容となっていた。
そしてイスラエルは昨年10月、「停戦」に合意し、また15項目からなる和平案の基盤となった「ガザ和平ロードマップ」についても正式に合意していた。
しかし今回、ネタニヤフ首相は正式に、和平案を拒否。これはトランプ大統領、そしてイスラエルの最大の同盟国であるアメリカとの、異例の公然たる決裂と考えられている。
「ハマス」はロードマップを維持
「ハマス」の幹部、バセム・ナイム氏はロイター通信に対し、「ハマス」が10日前にエジプトのカイロで仲介者と合意した、和平のロードマップへの関与を維持していると発言した。
「ハマス」は声明で、現在の最優先事項は合意の完全履行、すなわちパレスチナ人への攻撃の完全停止、イスラエル軍の撤退、検問所の開放、そして援助物資、復興資材の搬入であると述べたという。
また「ハマス」は仲介者と保証国であるアメリカに対し、「責任を果たす」こと、そして和平プロセスを頓挫させる可能性のある「違反行為や協定違反」を防止するよう求めた。
その上で、合意の実現に向けて「積極的かつ責任ある」姿勢で取り組みを続け、「それによって我々の人々の苦しみに終止符を打つ」と述べた。
エジプト外相も、トランプ大統領のガザ和平案に沿って、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退と、持続的な人道支援を可能にするために同地区の開放を求めた。
ガザ地区では1人が死亡、8人が負傷
しかし、ガザ地区では停戦中であるにも関わらず、イスラエル軍の攻撃が続けられており、8月9日も南部のハンユニスで、イスラエル兵の銃撃により、子供1人が負傷。またハンユニス東部に対しても、イスラエル軍の砲撃が行われた。
ガザ地区の保健当局によると、イスラエル軍は過去24時間で、ガザ地区において少なくとも1人を殺害し、8人を負傷させたという。
そして昨年の「停戦」以降、イスラエル軍は1258人を殺害し、4139人を負傷させたそうだ。(了)
出典元:Aljazeera:Iran war live: Trump says US is ‘only semi-negotiating’ with Tehran(8/9)
出典元:The Guardian:Netanyahu rejects US-led 15-point Gaza peace plan in rare public break with Trump(8/9)

























