AIの「ゴッドファーザー」と呼ばれる2人の人物、「知能爆発」を警告

AIの「ゴッドファーザー(名付け親)」と呼ばれる2人の人物が、政府に対して、AIの暴走について警告した。
「知能爆発」について警告
その人物とは、ノーベル物理学賞受賞者のジェフリー・ヒントン氏と、カナダのコンピューター科学者であるヨシュア・ベンジオ氏だ。
ヒントン氏とベンジオ氏を含む20名以上の研究者らは、「AI研究開発の自動化が、知能爆発(Intelligence explosion)を引き起こすとしたら?」と題された論文を共同で執筆。
論文の中で彼らは、AI技術が「知能爆発」を起こし、制御不能なほど進歩する前に、政治家が今すぐ行動を起こすよう促した。
AI研究開発の自動化が原因
論文の著者らは、「知能爆発」について、「AI主導による、AI進歩の劇的な加速であり、本来であれば数年かかる進歩が数カ月、あるいはそれよりも短い期間で実現する現象だ」と説明している。
また著者らは、AI研究開発の自動化が「知能爆発」の最も可能性の高い原因だと指摘。なぜなら、AIは既に自らの技術向上に貢献しており、その結果として得られた改良システムは構築後、すぐに展開できるからだという。
そして論文で研究者らは、次のように警告している。
「知能爆発は、人類史上最も重大な技術発展となる可能性があり、数年分の進歩を数カ月、あるいはそれ以下の期間に短縮し、AIシステムに対する人間の制御を脅かし、国家、企業、政府機関内および機関間の権力抑制を著しく弱体化させるだろう。知能爆発が始まれば、行動を起こせる時間はなくなるかもしれない」
「Anthropic」社によると、AIは現在、コードの80%を自ら生成しており、「OpenAI」社も、新しいモデルのトレーニングなどの分野で、自律型AIを使用しているという。
「AIが全人類を滅ぼす確率は10%以上」
AIに関しては、マイクロソフトの共同創設者であるビル・ゲイツ氏も警告しており、NBCの番組でも、AI技術が規制されずに、放置され、誤った人物の手に渡れば「10億人の死者を出すような事態を引き起こす可能性がある」と述べていた。
また「Anthropic」社の研究者も以前、「今後10年以内に、AIが全人類を死に至らせる確率は10%を超える」と述べており、ジェフリー・ヒントン氏もBBCのインタビューで、「10%という確率は、不合理な見積もりではない」と語っていた。(了)
出典元:The Guardian:AI godfathers warn of runaway ‘intelligence explosion’(9/28)
出典元:The Guardian:Bill Gates says unchecked AI could ‘cause a billion deaths’ in call for regulation(9/27)


























