「立ちション」を防ぐためパリの通りに男性用の小便器を設置、地元住民が猛反発
フランスのパリで男性用の小便器が設置され、地元の住民から非難する声が上がっている。
尿と麦わらが交じることで堆肥になる
その小便器は「Uritrottoir」と呼ばれ、この名前はフランス語で「小便」と「舗道」を組み合わせた言葉になるという。
これらは街で横行する「立ち小便」の問題を解決するために作られ、赤い箱のような形をしており上部は草花が植えられているそうだ。
そして内部には麦わらが含まれており、尿と混じることで、最終的には庭園や公園などで使用される「コンポスト(堆肥)」になると言われている。
Il faut sans doute avoir beaucoup fumé pour imaginer les nouveaux urinoirs de ce pauvre Paris. #Paris humilié! Paris livré aux exhibitionnistes. #Hidalgo #uritrottoirs #GGRMC #BFMTV pic.twitter.com/xxqsqjAM9W
— Gabriel Bernard (@Bernard80007501) August 11, 2018
美しい街のそばに設置することに反対
そのうちの1つはノートルダム寺院からさほど離れていない、セーヌ川の中州に当たるサン=ルイ島にも取り付けられており、地元住民らが反対の声を上げているという。
ある住民は「このような歴史的な場所に、あまりにも下品で醜いものを置く必要はありません。小便器は島の最も美しい都市住宅のそばにあり、そこには19世紀の詩人ボードレールが暮らした、Hotel de Lauzun(ホテル)もあるんですよ」とコメント。
また別の住民も「これは恐ろしいことです。私たちは受け入れなければならない、と言われました。しかし断じて受け入れられません。これは島の遺産を破壊しています。そのようなことはできないのではないでしょうか?」と批判している。
Controversé, l'urinoir écolo de l'île Saint-Louis va être déplacé https://t.co/4cdvby81VU pic.twitter.com/Xqo7zhYo07
— BFM Paris (@BFMParis) August 13, 2018
En soi l'idée est bonne. Mais les pissotières ça ne se cale pas en plein passage. On les met contre un mur, avec des paravents, dans un coin sans trop de monde… Pas en plein milieu d'une place, en face d'une terrasse, aux 4 vents… pic.twitter.com/0WB6gzHJNQ
— Nicolas Moreau (@lordmahammer) August 11, 2018
小便器の必要性を説く地元市長
しかし地元市長のAriel Weil氏は、この小便器は必要だと強調。その上で次のように述べている。
「もし私たちが何もしなければ、男性たちは通りでおしっこをするでしょう。もしそれ(小便器)が本当に人々を悩ますのなら、私たちは別の場所を見つけることになるでしょう」
地元の住民はすでに市に対し、小便器を取り除くよう手紙を書いており、また請願書を提出することも計画しているという。
確かに難しい問題だが、もし日本でこのような小便器が設置されたらと思うと、やはり多くの人も賛成しないかもしれない。(了)
出典元:NYPost:Paris residents pissed at public, eco-friendly urinals(8/14)
出典元:euronews:Paris’ eco-friendly public urinals disgust locals(8/14)