タンザニアでLGBTの人々が大量に逮捕される恐れ、最大都市のトップが警告
東アフリカのタンザニアにおいて、今後多くの同性愛者が逮捕される恐れがあるとして、行方に注目が集まっている。
SNSを使って特定し逮捕する予定
REUTERSによれば、タンザニア東部にあるDar es Salaam市のトップ、Paul Makonda長官は先週の火曜日、街に住むゲイやレズビアンの人々を監視するよう、監視チームに命令を下したという。
このDar es Salaam市はタンザニアでも最も人口の多く、400万人が住んでいるとされるが、17名の監視チームはまずSNSを使って同性愛者を特定し、逮捕するとしている。
実際、Makonda長官はツイッターで、自分のところに一般の人々から100名以上の同性愛者の名前が送られてきており、彼らに対し行動を起こすと警告した。
Mashoga zaidi ya 100 kutoka kwa wananchi. Tutachukua hatua.
— Paul Makonda (@Paul_Makonda) October 31, 2018
タンザニアでは同性愛が違法
そもそもタンザニアでは同性愛は違法とされており、逮捕されれば長い期間、罰を受けることもあるという。
このためアメリカの当局も1月にはLGBTの人々対し、アフリカ東部の国々を旅行する際にはテロや犯罪に巻き込まれないのと同様、当局からターゲットにされないよう注意喚起を行ったそうだ。
また今回、Makonda長官が同性愛者への取締り強化を発表したことで、現地に住むLGBTの人々の間でも恐怖が広がっているそうだ。
24歳のNathanと名乗る人物はREUTERSの取材に対し、先週の月曜日の時点で、すでにさまざまな場所を移動しているとコメント。さらに次のように語っている。
「現時点で同性愛のコミュニティの間では、かなり緊張が高まっています。Dar es Salaamの街だけでなく、国全体がそうなっています。私は本当に恐ろしいです。私たちは何をすればいいのか、どこへ行けばいいのか、わかりません」
タンザニアは2016年からLGBTの権利や主張に対して、これまで前例のない取締りを行っており、John Magufuli大統領も「牛でさえ同性愛は認められない」と述べていたという。(了)
出典元:NYPost:Tanzanian official orders mass arrests of homosexuals(11/2)
出典元:REUTERS:Gay witch-hunt sparks fear and panic in Tanzania’s LGBT+ community(11/2)