「血を彷彿…シャイニングの世界…」メラニア夫人によるクリスマスの装飾に賛否
ホワイトハウス恒例のクリスマスの飾りつけが発表になるも、その斬新な見た目に賛否が分かれている。
デザインはメラニア夫人、テーマは“アメリカの宝”
ホワイトハウスのクリスマスの飾りつけが公開されたのは、今月26日。この装飾をデザインしたのは、メラニア夫人だ。
ホワイトハウスの公式発表によると、今年のテーマは“アメリカの宝”。
米国が誇る遺産に敬意を示す意が込められたものとなっている。
Yesterday, First Lady Melania Trump unveiled Christmas at the White House 2018: “American Treasures,” a vibrant celebration of our Nation's heritage.
The White House will open its doors to thousands of visitors this holiday season! More in 1600 Daily: https://t.co/A68ueVC88u pic.twitter.com/d0TccuW1de
— The White House (@WhiteHouse) November 28, 2018
今年の装飾は赤が基調に
中でもそのハイライトとして注目が集まるのは、メラニア夫人のオフィスなどが位置する「イーストウィング」と、大統領執務室や上級スタッフのオフィスが位置し、米政府の中枢として機能する「ウェストウィング」を結ぶ廊下に飾られたツリーだ。
ここには40にも及ぶ数のツリーが飾られているが、それらを彩るのは本物のクランベリー。深紅の色合いが人目を惹く斬新な外観を呈している。
さらに「クロス・ホール」と呼ばれる部屋においても、29ものツリーを飾るのは赤を基調とした1万4000をも超える数のオーナメント。今年のホワイトハウスの装飾は、赤を多用したものとなっている。
Mrs Trump @FLOTUS has brought style, elegance and grace back to the White House for the first time since Mrs Reagan lived there.
God Bless Mrs Trump. pic.twitter.com/epdgJJNF6j— Rob Sparrow ❌ (@RobSparrow3) November 29, 2018
ホワイトハウスのクリスマスの装飾において赤を基調としたデザインが採用されるのは珍しく、昨年の装飾において基調となったのも白だった。
尚、イーストウィングには“ゴールド・スター・ファミリー・ツリー”と呼ばれるツリーも飾られる。
“ゴールド・スター・ファミリー”とは戦没者の遺族や親族を指す言葉で、その名の通りツリーはゴールド・スター・ファミリーによって装飾され、戦死した米国軍人への敬意を示したものとなっているとのことだ。
@FLOTUS, well done, First Lady. The White House looks beautiful!#Christmas #ChristmasTrees#Decoration #ChristmasTreeLighting #Positivity pic.twitter.com/Y2FR5DsbZM
— Katherine/KDPRLLC (@KDPRLLC) November 29, 2018
真っ赤な外観が血を彷彿とさせる…
今年の装飾において赤を全面に押し出した装飾を行った理由としては、大統領の紋章にみられる赤を取り入れたとのこと。
一方、赤を基調としたデザインは評価が二分。
クランベリーを全面に用いた深紅のツリーに対しては、スティーヴン・キング原作スタンリー・キューブリック監督によるホラー映画の古典、『シャイニング』を想起させるという意見が上がっている。
@StephenKing couldn't have come up with a better horror scene…
Red trees covered with the blood of South American immigrant children that #TrumpPrinceOfDarkness👹 ripped from their mothers arms…Well, aren't you @FLOTUS a disgusting thing? pic.twitter.com/cQDxjkt9ak
— #TruthAndJusticeWillPrevail⚖ (@DancerInTheMist) November 27, 2018
真っ赤に染められたその外観が血を彷彿とさせるということのようだ。
このような意見に対し、ホワイトハウス側は反論。
メラニア夫人はこの批判について、「実際に見るとそれらはより美しく、ホワイトハウスは‘人々の家’であり、誰もが訪れることを歓迎します」とコメント。
さらに「我々は21世紀を生きており、誰もが異なるテイストを持っています」とし、批判を軽く受け流している。
昨年も物議を醸したメラニア夫人のデザイン
一方、メラニア夫人によるクリスマスの装飾が物議を醸すこととなったのは、今回が初めてではない。
昨年のホワイトハウスのクリスマスの装飾においては、クランベリーのツリーが飾られたのと同じ位置に白いツリーが飾られていたが、この時もネット上では揶揄するコメントが殺到。
ある人は“ホワイトハウスはどうして、ヴォルデモートが今にも帰ってきそうなデコレーションをするの?”などとコメント。
why do the White House Christmas decorations look like Voldemort is about to come back pic.twitter.com/nF0GxCaxUq
— Kate Gray (@hownottodraw) November 27, 2017
一般人の感覚とは少々離れたメラニア夫人のセンスが、米国民を困惑させてしまったようだ。
冬の風物詩として広く注目を集めるホワイトハウスの装飾。個人的にはスタイリッシュなデザインで悪くないと思うのだが、さて読者の皆さんはどう思われるだろうか。(了)
出典:Statements & Releases:First Lady Melania Trump Unveils Christmas at the White House 2018(11/26)
出典:USA TODAY:Melania Trump shows off 2018 White House holiday decorations(11/26)
出典:USA TODAY:Melania Trump defends red Christmas trees that have Twitter crying ‘Handmaid’s Tale’ (11/29)
出典:CNN:Melania Trump’s White House holiday decorations highlight ‘patriotism’ (11/27)
出典:TIME:Melania Trump Stands By Her White House Christmas Decorations(11/28)
出典:TIME:Melania Trump’s Christmas Decorations Gave the Internet the Most Wonderful Memes of the Year(2017/11/28)