ネット上に現れたISISのポスター、ドローンによるテロ攻撃を示唆か
先日、イギリスのロンドン・ガトウィック空港でドローンにより大きな混乱が生じたが、現在ネットではドローンを描いたISISのポスターが出回っている。
ドローンでテロを示唆するポスター
そのポスターとは荷物を運ぶドローンが、アメリカのニューヨーク上空を飛行する姿が描かれたもの。
絵の中のドローンが運ぶ箱には、「プライベート・メールボックス」と書かれており、その横には「送り主:イスラミックステート」と書かれている。
まるでドローンによるテロ攻撃を示唆するようなポスターだが、これが出回るようになったのは、ガトウィック空港にドローンが現れ、英陸軍がそれを打ち落とす武器を設置し、滑走路が再び利用可能になった後のことだという。
'Sender: The Islamic State': ISIS uses a poster featuring a drone over New York to threaten the West with attacks in wake of Gatwick Airport chaos pic.twitter.com/EE6qgktFrg
— CloudsOnEurope (@cloudsovereu) December 21, 2018
ドローン侵入で11万人以上に影響
ガトウィック空港へのドローン侵入は12月19日午後21時に発覚し、その後滑走路は閉鎖。この状態が6時間も続いたという。
さらにその後も次々とドローンの目撃情報が出されたため、空港は閉鎖。警察は20日の記者会見でも、50件のドローンの目撃情報が寄せられたと語っていた。
この結果、11万人から14万人の乗客に影響が出たとも言われている。
今回のドローンによる侵害行為はイギリスではこれまでにない混乱をもたらしたとされているが、テロリストの攻撃を示唆するものはなかったそうだ。
それよりも事件当日は、気候変動への対策を迫る活動家らの多くが、ドローンを飛行させていたと言われている。
そして22日、警察は空港でドローンを違法に使用した容疑で、2人の男女を逮捕したと発表。しかしまだ、容疑者の氏名などは明らかにしていない。
警察は現在も捜査が継続中だとし、人々に容疑者逮捕につながる情報提供を呼び掛けているという。(了)
出典元:MailOnline:‘Sender: The Islamic State’: ISIS uses a poster featuring a drone over New York to threaten the West with attacks in wake of Gatwick Airport chaos(12/21)
出典元:METRO:Isis threatens West with drone attacks after Gatwick Airport chaos(12/21)
出典元:AFP:英空港でのドローン違法使用容疑で2人逮捕、警察(12/22)