野生のゾウがペットフードに?アフリカのボツワナで狩猟解禁を検討
アフリカ南部、内陸に位置するボツワナで、野生のゾウのハンティングが解禁されるかもしれないとして、注目が集まっている。
ゾウと農家とのトラブルが増えている?
そもそもボツワナには、アフリカ大陸全体に棲むゾウの約3分の1が集中しているという。
そして動物保護団体は、アフリカ南部全体では13万頭のゾウがいると見積もっているが、ボツワナの数人の国会議員は、その規模はもっと大きいと主張しているそうだ。
さらに近年、野生のゾウと小規模農家との間でトラブルが増えているため、ゾウの狩猟を解禁し、その肉をペットフードにするよう求めているとか。
狩猟禁止を再検討する委員会
ボツワナ政府は2014年1月に、Ian Khama前大統領の下で、野生のゾウの狩猟を禁止する法律を制定したという。これは当時、北部で野生動物の数が減少しているとの調査結果が示されたからと言われている。
しかし2018年6月、現在のMokgweetsi Masisi大統領のもとで、狩猟禁止を再検討する委員会が発足。委員は全て大統領によって任命されたそうだ。
そして先週の木曜日、委員会は大統領に検討結果の報告書を提出。Masisi大統領もその報告書を楽しみにしており、委員会の判断を考慮に入れることを約束した。
提出した委員会のFrans Van Der Westhuizen委員長は、次のように語っている。
「一時的に狩猟禁止する決定は、わが国にいるいくつかの種が減少傾向にあるという情報に基づいて必要とされました。私たちは(大統領に)推薦しました。サファリのハンティング業界の成長を可能にさせ、そしてこれまでの歴史の範囲内でゾウの数を管理する法的枠組みを薦めました」
その上でゾウの「駆除」を限定的ではなく、通常に戻すよう求めたそうだ。
ボツワナの国土はフランスとほぼ同じで、人口は約230万人。乾燥した気候だが、自然が残るエリアは巨大な面積を誇り、野生動物を見ようとする外国人観光客をひきつけているという。(了)
出典元:MailOnline:Elephants could become PET FOOD in Botswana as the government prepares to lift ban on big game hunting and start cull(2/22)
出典元:Reuters:Botswana considers allowing big game hunting, culling elephants(2/22)