平均台のフィニッシュで、史上初の2回宙返り2回ひねりに成功
米国の女子体操選手シモーネ・バイルズさん(22才)が、米国体操選手権大会の平均台種目で、史上初となる2回宙返り2回ひねりを成功させた。
平均台のフィニッシュで
バイルズさんはこれまで、オリンピックで金メダル4個、世界体操競技選手権で通算14個の金メダルを獲得している。
彼女の猛進はとどまるところを知らず、先週、米国カンザスシティで開かれた米国体操選手権大会の平均台種目で、前人未到のフィニッシュ(終末技)を成功させた。
その技は、2回宙返りと2回ひねりを組み合わせたもので、今後彼女が国際競技会でこれを成功させれば、彼女の名前が技の名称として付けられることになる。
YouTubeには演技全てを収録した1分40秒の動画がアップされている。フィニッシュの2回宙返り2回ひねりは1:20秒あたりから。
床運動での挑戦は失敗
この大会の床運動種目でも、バイルズさんは、成功すれば史上初となる2回宙返り3回ひねりに挑戦した。女子でこれを成功させた選手はいない。
だが、着地した直後に前方によろけ、片手を床についてしまった。
練習では難なく出来ていた床運動の2回宙返り3回ひねりを失敗して、バイルズさんは「泣きそうに」なったと話している。
少し勢いがつきすぎました。2回宙返り3回ひねりは、少し余裕を持たせないといけないのですが、ストレートに上がり、ストレートに降りてしまいました。それで手をついてしまったのです。
その後の演技の間、泣きそうになっていました。練習では一度も失敗したことがなかったのです。きっとアドレナリンが出過ぎていたのでしょう。
この大会で彼女は優勝したが、成功した平均台の2回宙返り2回ひねりも、失敗した床運動の2回宙返り3回ひねりも、どちらも演技に入れる必要性はなかったものだそう。
だが、それらは一つの挑戦として5年前から練習し続けて来た技。「大事な時に使えるかどうかを」そろそろ見てみたくなった、と彼女は言っている。大事な時とはおそらく、国際大会やオリンピックのことだろう。(了)
出典元:Daily Mail:Simone Biles, 22, becomes the first gymnast EVER to land a double-double dismount from the balance beam on a night she says she had wanted to ‘throw in the trash and start over’(8/11)
出典元:Team USA:On A Night She Wants To “Throw In The Trash,” Simone Biles Makes History With Balance Beam Dismount(8/9)