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iPhoneのせいでゲイになってしまった、とロシアの青年がAppleを提訴

iPhoneのせいでゲイになってしまった、とロシアの青年がAppleを提訴
flickr/renatomitra

iPhoneのせいで自分はゲイになってしまったと主張するロシアの青年が、Apple社に対して損害賠償を求める訴訟を起こし、ロシアのネットメディアで話題になっている。

 

アプリに暗号通貨が送金されて来た

 

訴えを起こしたD. Razumilovさんの主張の大枠はこうだ。

 

2017年に彼は、暗号通貨(仮想通貨)専用の電子財布といえる「モバイルウォレットアプリ」を、自分のiPhoneにインストールした。その後、どこかから「69 ゲイ・コイン(69 GayCoins)」という暗号通貨が送金されて来た。

 

このコインはLGBTコミュニティの中で利用される暗号通貨だ。送り主は分からないが、「試してもみないで、けなさないこと(決めつけないこと)」というメッセージが付けられていたという。

 

この後何があったかは明らかでないが、最終的にRazumilovさんは「同性愛にハマって抜け出せなくなった」と言う。彼がロシアのメディアを通じて発表した公式文書にはこう書かれている。

 

(メッセージを受け取った時)確かにそうだと思いました。試しもせずに何かを判断することなど出来るでしょうか? そう思って、私は、同性愛というものを試すことにしました。

そして2ヵ月経った今、私は同性との親密な関係にはまり込んでしまい、抜け出せなくなりました。特定のボーイフレンドが一人いますが、両親にどう説明していいか分かりません。先述のメッセージを受け取ってから、私の人生は悪い方に転がり、2度とノーマルには戻れないでしょう。

 

Apple社の責任を追及

 

彼が同性愛から抜け出せなくなったことが、どうしてiPhoneのメーカーのせいになるのか、理解に苦しむ人は多いのではないだろうか。

 

だが、彼の弁護士であるSapizhat Gusnieva氏は、この訴訟は非常にシリアスなものであり、Apple社が対処を怠ったためクライアント(Razumilovさん)は深く傷ついている、とメディアに話している。問題のメッセージが別会社製のアプリに送られて来たものであっても、そのアプリがApple社のプラットフォーム上で作動する限り、Appleに責任があるというのが弁護士の見解だ。

 

モスクワ・プレンスネンスキー地方裁判所は、この訴えを9月20日に受理した。第1回の口頭弁論が10月17日に行われる予定となっている。

 

出典元:Odditycentral:iPhone User Sues Apple for Turning Him Gay(10/3)

出典元:The Moscow Times:Russian iPhone User Sues Apple for Turning Him Gay(10/2)

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