ボルトより速い?インドの競技で男性が142mを13秒で走り新記録を達成
インドで牛を使って走る競技が行われ、男性が大会記録を破り優勝した。
2頭の牛とともに走る競技
その男性とは、インド南部で建設作業員として働く、Srinivas Gowdaさん(28)だ。
彼は先日、カルナタカ州で行われた「Kambala」という水牛競技に出場。これはぬかるんだコースを2頭の牛の舵をとりながら走り、速さを競うものだ。
その大会で、Gowdaさんは142.5(or4)mのコースを13.62秒で走り、これまでの記録を打ち破り、優勝したという。
He is Srinivasa Gowda (28) from Moodabidri in Dakshina Kannada district. Ran 142.5 meters in just 13.62 seconds at a "Kambala" or Buffalo race in a slushy paddy field. 100 meters in JUST 9.55 seconds! @usainbolt took 9.58 seconds to cover 100 meters. #Karnataka pic.twitter.com/DQqzDsnwIP
— DP SATISH (@dp_satish) February 13, 2020
#SrinivasGowda from Miyar Moodabidre runs 100m in 9.55 seconds to break #UsainBolt record of 9.58 seconds in Aikala #Kambala. He has run 142.4m in 13.62 seconds in Kambala race. #HumFitToIndiaFit pic.twitter.com/bRKFQx1jxt
— Chethan Azad (@ChethanAzaad) February 13, 2020
地元メディアがボルトと比較
ところが地元の新聞やメディアは、彼のタイムに注目。142.5mを13.62秒で走ったのなら、100mなら9.55秒になると主張し、オリンピック金メダリストのウサイン・ボルト選手が持つ100mの記録、9.58秒に匹敵すると報じた。
この盛り上がりに対し、「Kambala協会」の首脳部は、ボルトと比較しないよう警告。K Gunapala Kadamba教授も次のように語っている。
「オリンピックの計測モニターはより科学的な手法を取り入れています。速さを測るのに、より高度な電子機器を備えているのです」
For the uninitiated, this is Kambala!! pic.twitter.com/gQ5zEP5nlL
— Donald Quadros (@doniii3) February 13, 2020
牛を使った競技が中止に
もっともGowdaさん自身は、ボルトとは関係なく、単に大会の新記録で優勝できたことを喜び、一緒に走った2頭の牛たちを称えているという。
しかし近年、このような牛を使った競技などは、動物保護団体によって批判され、インド国内でも中止を呼びかける動きがあるそうだ。
実際、2014年にはインドの最高裁が牛を使ったレースを禁止。南部のタミル・ナードゥ州で行われていた闘牛「Jallikattu」の実施も、活動家らによる反対運動を引き起こしたという。
その2年後にはカルナタカ州裁判所も、全ての「Kambala」のイベントを止めるよう、暫定命令を出したと言われている。
ちなみにGowdaさんは記録を樹立しても、陸上競技への転身は考えていないそうだ。(了)
出典元:BBC:Srinivas Gowda: The Indian buffalo racer compared to Usain Bolt(2/14)