新型コロナでバイオハザードを警戒か?米で銃弾やサバイバル・ギアの売り上げが急増
新型コロナウイルスに対する備えが進むアメリカで、銃弾が多く売れているという報告が上がっている。
「最悪のシナリオを考えている」
現在、アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、店の棚からサージカルマスクやトイレットペーパー、消毒効果のあるものの姿が消えているという。
そしてなぜか、ここにきて銃弾の売上が急激に伸び、非常食やサバイバル・ギアなどの需要も高まっているそうだ。
実際にネットで銃弾を販売している小売業者「Widener’s Reloading & Shooting Supply」では、2月23日から2月25日までウェブサイトのトラフィック数が昨年の同時期に比べ、99.7%も増加しているという
その結果、銃弾の売上は昨年の約2倍にも達し、同社のJacob Long氏も「私たちの顧客が最悪のシナリオのために準備したがっていることは明らかです。多くの家族にとって、災害が起きた時の計画には、銃弾を手に入れることも含まれているのです」と述べている。
大統領選挙も原因か?
またノースカロライナ州の街、Fayettevilleにある「Money Quick Pawn and Guns」のDanny Garcia氏も、実店舗では似たような経験をしているとして、次のように述べている。
「拳銃やライフルの銃弾の両方に、過去数カ月ににおいて顕著な増加が見られます。2月は他の月と比べて、記録的な売上になりました。顧客と話をしていると、新型コロナウイルスの感染拡大と差し迫った選挙(大統領選挙)の両方によるものだと聞いています」
一方、銃を販売している企業「Brownells」では銃弾の売上は数ポイントわずかに上がっているが、それよりも非常食やサバイバル製品の売上がずっと高い傾向にあるという。
在庫は十分あるとメーカーも説明
ただ供給については問題なく、十分な在庫を抱えているようだ。 「Brownells」のRyan Repp氏も「非常用品や弾薬の両方について十分供給できる状態にある」とコメント。
「Money Quick Pawn and Guns」のGarcia氏も、「私たちの棚や貯蔵庫はいっぱいです。私たちは非常に大量の弾薬のプレオーダーを受けていますが、それらはお客様への安定した流れを容易に提供できるはずです」と述べている。
在庫の状況は「Widener」も同様だが、一部の地域では読者が目を見張るような数値が出ているという。実際、ミシガン州からの注文は566%まで上昇し、コネチカット州でも390%、フロリダ州でも383%、ケンタッキー州で304%、ニュージャージー州でも241%も増加しているという。
このことは地元のテレビ局「WRDW」でも報じており、銃弾をネットで販売している「Ammo.com」も2月の上半期と下半期と比較しても、取引が68%伸びていると述べている。
またノースカロライナ州やジョージ州で最も売り上げが伸び、170%増加しているとか。
さらにカートリッジ(弾倉)の売り上げも、弾薬と同様に伸びているそうだ。
人々を恐怖に陥れている新型コロナウイルス。アメリカの人々がどのようなシナリオを想像しているのか?弾薬が災害時の必需品とも言われているが、日本では考えられない現象と言えるだろう。(了)
出典元:American Rifle Man:Coronavirus Fears Spur Sales of Ammo & Survival Gear(3/5)
出典元:WRDW:NC, GA lead the pack in online ammo sales as coronavirus fears spike(3/6)