【新型コロナ】イギリスで医療従事者の死亡が止まらない、医療物資の不足も
イギリスで新型コロナの治療にあたっていた多くの医療関係者が感染し、亡くなっている。
すでに63名の医療従事者が死亡
4月20日、国民保険サービス「NHS」の医療従事者5名が、新型コロナに感染し、死亡したことが確認された。
またMETROによれば、イギリスでは3月25日以来、すでに63名の医療従事者が死亡し、さらにまだ14名の死因が確認されていないという。
さらに老人ホームなどで働くケア・ワーカーなども含めると、80人が死亡したとも言われている。
Hospitals set to run out of gowns as doctors warn they could stop treating COVID-19 patients https://t.co/IymeVWaq0H pic.twitter.com/dOIYeRSXtq
— Daily Mail U.K. (@DailyMailUK) April 20, 2020
しかも現在、マスクやガウンなどの医療物資も不足しており、保健相のMatt Hancock氏も4月17日には医療用ガウン(防護服)が不足していることを認め、従事者に対して防護用品の再利用も検討するよう促した。
物資不足でウイルスにさらされる
医療用ガウンについては、トルコから40万枚が4月20日に運ばれる予定だったが、その到着が遅れている。
このため医師会などは、物資の不足は医者らに「彼ら自身がウイルスにさらされるか」または「目の前で患者を死なせるか」の難しい決断を迫ることになると警告している。
またイングランドの公衆衛生当局はは、4月17日に新しいガイドラインを発表。ビニール製のエプロンを付けている場合のみ、医者や看護師が新型コロナの患者を治療できるようにした。
看護師のPatrick McManusさん(60)は、スタッフォード郡の病院で働いていたが、先日新型コロナに感染してしまったという。
彼は40年以上もこの仕事を続け、熟練した看護師だったとされ、病院のスタッフ皆からも慕われていたそうだ。
またMcManusさんは多発性硬化症という病を抱えていたが、病気に負けることなく自分の好きなことを楽しんでいたとか。しかし結局、症状が悪化し、4月20日に亡くなった。
日本でも現在、医療物資の不足が囁かれているが、これは医療従事者の死と直結する。このような事態にならぬよう、政府や各自治体は早急に準備を進めていただきたい。(了)
出典元:METRO:Five more NHS workers die after catching coronavirus(4/20)