イタリア、サウジ、スペイン、イスラエルなどでもロックダウンの制限緩和へ
イタリアやスペインなど複数の国で、新型コロナウイルスによるロックダウンの行動制限が、今後緩和されることになった。
イタリア
イタリアでは7週間前にロックダウンが実施されたが、Giuseppe Conte首相は5月4日から市民の行動制限を緩和していくと発表した。
方針では制限が緩和されれば、人々は少人数なら親戚などの家を訪れることができ、公園や工場、ビジネス街のビルなども再開されるという。ただし学校は9月まで、再開されることはない。
もっともイタリアでは4月26日には、新型コロナ関連で260人が死亡しているが、この数字はこれまでの数週間で最も少ないものだという。
スペイン
スペインでも4月26日には、新型コロナによる死者数が288人となり、3月20日以来、最も少ない人数となった。
このためロックダウンによる、市民の行動制限も少しずつ緩和されており、14歳未満の子供たちが6週間ぶりに外で遊ぶことができるようになったという。
ただし子供たちが遊べるのは1時間のみ。午前9時か午後9時の間で、大人が見守る場合に限られている。
イスラエル
イスラエルでも4月26日、いくつかの店が業務を再開することが許された。ただし再開できたのは、通りに並ぶ商店などで、ショッピングモールやマーケットなどは、閉鎖されたままだとか。
また新しい制限のもとでなら、レストランはテイクアウトの商品を販売でき、デリバリーも許されるという。
しかしイスラエル政府は、感染者が再び増加に転じた場合、緩和した制限も元に戻す可能性があるとしている。
イスラエルでは現在1万5398人が新型コロナに感染し、199人が死亡したという。
サウジアラビア
中東ではサウジアラビアも、ロックダウンの制限を緩和する方向で動いている。
サウジアラビアは4月26日に、市民の行動制限を緩和すると発表。これにより24時間の外出禁止例が緩和され、人々は午前9時から17時まで自由に出掛けられるようになったという。
そして今週の水曜日(29日)からは、店もオープンすることが許され、いくつかの工場も業務再開することになる予定だ。
ただ、この制限緩和は人々が距離を保てない場所、例えばレストランやスポーツ・ジムなどには適用されない。
またメッカやイスラム教の第2の聖地とされるメディナ、近隣にあるエリアも封鎖されたままとなる。
サウジアラビアでは1万6000人以上が新型コロナに感染し、136人が亡くなっているという。(了)
出典元:BBC:Coronavirus: Italy’s PM outlines lockdown easing measures(4/27)
出典元:BBC:Spain records lowest daily death toll in over a month(4/26)
出典元:BBC:Israel allows some shops to reopen, schools may go back(4/26)
出典元:BBC:Saudi Arabia relaxes restrictions(4/26)