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イギリスで賛否を呼ぶ銅像撤去問題、解決のためにバンクシーが提案

イギリスで賛否を呼ぶ銅像撤去問題、解決のためにバンクシーが提案
Instagram/banksy

先日、奴隷商人だった人物の銅像が撤去されたイギリス南西部の街、ブリストル。

 

この町の出身とされる覆面アーティストのバンクシーが、この問題に対しある提案を行った。

 

銅像を残したい人も

 

ブリストルでは6月7日、街に設置されていた銅像が、黒人差別に抗議する人々によって引き倒され、その後海へ投げ入れられた。

 

この銅像は奴隷商人だったエドワード・コルストンのもので、彼は17世紀に多くの黒人たちをアフリカからアメリカへ運び、多くの利益を得ていたとされている。

 

しかし銅像が引き倒されたことについては、さまざまな意見が寄せられているそうだ。実際、エドワード・コルストンの銅像を海から引き上げようとする人々も現れた。

 

バンクシーの提案とは?

 

そこで今回、バンクシーがこの問題について投稿。銅像を元の場所に戻したい人と、撤去したい人々双方が満足する案を提案した。それがこちら。

 

 

バンクシーはこの投稿の中で次のように述べている。

 

「街の中心にある空の台座に対し、私たちはどう処置をすべきか?一つアイディアがある、コルストンの像がなくて寂しい人や、そうでない人両方を満足させるアイディアだ。まず銅像を海から引き上げ台座に戻し、そして首にロープをつける。それを引き倒そうとしているデモ参加者の等身大の像を配置する。そうすれば皆がハッピーだ。それに素晴らしい日を記念することになる」

 

バンクシーは世界中で広がっている黒人差別の抗議する運動「Black Lives Matter」を支持しており、「これは自分たちの問題だ」と主張。白人自身が解決するよう呼びかけた。

 

他の像も撤去、または撤去が求められる

 

またエドワード・コルストンの銅像以外にも、ロンドンのドックランド地区に建っていたロバート・ミリガンの像も撤去された。この人物はジャマイカで多数の奴隷を使った砂糖プランテーションを経営していた商人だったとされている。

 

さらにオックスフォード大学では学生や市民が集まり、現在の南アフリカでダイヤモンドや金の採掘により巨万の富を築き、植民地の首相も務めたセシル・ローズの石像を撤去するよう要求。アメリカのバージニア州でもコロンブス像が引き倒され、池に投げ込まれたという。(了)

 

出典元:METRO:Banksy’s creative solution for what should replace Edward Colston statue(6/9)

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