カリフォルニア州で夜間外出禁止令、それを無視し道路上には抗議する人々が集結
アメリカのカリフォルニア州では、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、土曜日から夜間外出禁止令が発せられた。
しかし一部の住民らは、この措置に反対し、抗議をするため夜間に集まったという。
禁止時間帯になっても帰らず抗議
カリフォルニア州では11月21日から1カ月にわたり、新型コロナの感染抑制のために、夜間外出禁止の措置がとられた。
しかし南部にあるHuntingtonビーチでは、措置が開始される時間になっても人々が自宅に戻らず、外に居続け、抗議する姿勢を示したという。
ツイッターに投稿された動画にも、道路沿いにトランプ支持者と思われる赤い帽子をかぶった人や、国旗を振る多くの人々の姿が映っていた。彼らは「あまりにも制限が多い」として反対しており、州知事や市当局のやり方に抗議しているそうだ。
Still going strong here in Huntington Beach, CA protesting Newsom’s “curfew.” 🇺🇸 pic.twitter.com/raCzuQkqNY
— Trevor 🇺🇸 (@SoCal4Trump) November 22, 2020
緊急時や買い物などで外出が可能
カリフォルニア州の夜間外出禁止令は、州にある58の郡のうち41の郡に適用され、午後10時から翌朝の5時まで外出が禁じられるという。
この制限の下では、住民は緊急時や食料品の買い物、テイクアウトの受け取り、犬の散歩の時だけ外出が許されるそうだ。
またカリフォルニア州の41郡はロサンゼルス市など州南部のほぼ全域やシリコンバレーの大半の地域を含み、州の人口の94%が対象となるが、現時点でサンフランシスコ市は含まれていない。
感染を止めるのに役立たない?
土曜日の抗議デモに参加した人の中には、この夜間外出禁止令などがカリフォルニア州で拡大している新規感染を止めるのにほとんど役に立たないと信じている人もいるとか。
ある参加者は、取材に対し次のように述べている。
「過去9か月間、多くの方法を試しましたが、実際に機能したものはありませんでした。今回の措置は確かに他のものよりも制限が少ないので、おそらくあまり効果がないだろうと私は信じています」
しかしアメリカでは新型コロナによる死者がニューヨーク州で3万4000人以上、テキサス州で2万1000人以上、カリフォルニア州では1万8000人以上となっている。(了)
出典元:NYPost:‘Curfew Breakers’ protest held in California against latest COVID-19 restrictions(11/22)