インドの動物園で、9歳のライオンが新型コロナに感染し死亡
新型コロナウイルスが猛威を奮っているインドでは、ついに動物園にいたライオンまで感染し、死亡した。
動物園で飼育されていたアジア・ライオン
そのライオンとは9歳になるメスの「Neela」だ。
「Neela」はアジア・ライオン(インドライオン)で、インド東部タミルナードゥ州のチェンナイにある「Vandalur動物園」で飼育されていたという。
しかし先日、新型コロナに感染してしまい、6月3日に死亡が確認された。
ライオンの死亡は、インドでは初めてとされている。
症状が出て1日で死亡
「Vandalur動物園」のスタッフは、複数のライオンたちがエサを食べなくなり、咳をしたりするなど、新型コロナの症状を見せていたことから、心配していたという。
また「Neela」は鼻水を出していたため、抗生物質が投与されたが、症状が表れてからわずか1日で、死んでしまった。
他の9頭のライオンも検査で陽性となり、隔離されているが、23歳と19歳になるライオンは重症化しているそうだ。現在、動物園の獣医が、「タミルナードゥ獣医・動物科学大学」の専門家と共に治療を行っている。
また動物園で暮らすトラや他の大型哺乳類も血液検査やウイルス検査を行い、検体が送られているという。
実は1カ月前にも、インド南部のハイデラバードにある動物園「Nehru Zoological Park」で、8頭のアジア・ライオンが新型コロナの検査で陽性となっていたそうだ。(了)
出典元:INDEPENDENT:Asiatic lioness becomes first animal to die from Covid in India(6/7)
出典元:METRO:Lion dies of Covid and two other animals critically ill at Indian zoo(6/7)