女性兵士がハイヒールを履いてパレードの練習、批判が殺到【ウクライナ】
ウクライナで女性兵士がハイヒールを履いて、パレードの練習をしていたとして、多くの人々から批判がよせられている。
軍が女性兵士にヒールを履かせる予定
ウクライナでは8月24日に、ソビエト崩壊後に独立して30年になる記念日を迎え、軍事パレードを予定しているという。
そしてすでにパレードの練習が行われているようだが、ウクライナの国防省は女性兵士にヒールを履かせることを検討しているそうだ。
しかしこの練習風景の写真が公開されると、人々から非難の声があがった。ある国会議員のグループは、Andriy Taran国防大臣に謝罪まで要求している。
Ukraine’s defence ministry is asking female soldiers to march in high heels in a parade marking Independence Day
(Photo credit: Ukrainian defence ministry) pic.twitter.com/zcZVK45X8L— Sodaba سودابه (@SodabaH) July 3, 2021
「これは性差別で、平等ではない」
国防省によれば、このハイヒールは、軍の規定する制服の一部であるという。
ただフェイスブックでは、「ヒールでパレードをする話は、実際に恥ずかしい。上官の中には中世の考え方をしているものがいる」といったコメントが寄せられたそうだ。
また野党のIryna Gerashchenko議員は、女性兵士がコンバット・パンツとブロックヒールの黒いパンプスを履いてリハーサルをしている写真を見て、最初はデマだと思ったという。
そして「女性に合わせたボディアーマーのデザインよりも、ヒールの方が重要だと国防省が考えたのはなぜでしょう」と疑問を呈した上で、「これは平等ではなく、性差別(sexism・女性蔑視)です」と述べている。
さらに元軍人のMaria Berlinskaさんも「パレードは軍の武力を示すべきなのに、これは観客席にいる上官を喜ばせるものです」と述べたそうだ。
ウクライナではこれまでに、ロシアの支援を受けた分離派との戦闘で、1万3500人以上の女性兵士が戦っており、全体で4000人の士官を含む、3万1000人以上の女性が軍務についているという。(了)
出典元:BBC:Ukraine plans for women to march in high heels spark outrage(7/3)