台湾でも複数のクラスターが発生、感染状況とは?
日本では新型コロナウイルスの陽性者が急増しているが、台湾でもいくつかのクラスターが発生しているという。
高雄市では14人が感染
高雄市では先日、新型コロナのクラスターが発生し、少なくとも14人が感染。そのウイルスの発生源は特定されていないという。
最初に感染が確認された患者の1人は、外国船籍の船舶で修理作業を行っており、その人物が感染源だと疑われている。
交通部(MOTC)は1月22日、急速に拡大する新型コロナのクラスターに直面し、2月15日から28日まで行われる、毎年恒例の「ランタン・フェスティバル」について、オンラインイベントのみに変更するか、入場者数を制限する可能性があると発表した。
また交通部では1月23日からウイルス対策として、公共交通機関での飲食を禁止しており、違反した場合、3000台湾ドル(約1万2000円)から15000台湾ドル(約6万2000円)までの罰金が科せられる可能性があるという。
さらに、台湾ではまもなく「旧正月(春節)」を迎えることから、寺院参拝などの宗教活動も盛んになるため、内務省は寺院のパレードなど大勢が集まりそうなイベントを禁止したという。
寺院や宗教施設の職員は、2回のワクチン接種を受けた場合のみ勤務が許可される。
工場でも70人の感染を確認
一方、ネットワーク通信ソリューションを専門とするアスキー・コンピュータ社 (亞旭電腦)も1月22日、自社の工場で新型コロナの感染者が発見されたとして、工場を2日間閉鎖すると発表した。
新北市に本社を置く同社は、22日の朝の時点で、桃園市の遠雄自由貿易区で70件の新型コロナの感染を記録したという。
集団感染の原因は、桃園市内のTastyレストランで食事をした出稼ぎ労働者がウイルスに感染したことだと言われている。
これにより同社は、各地区にある職場や製造拠点で、レベル3のパンデミックアラートを発令、厳格な消毒を実施すると発表している。
昨年末から徐々に増え始める
台湾では昨年末から毎日20人から40人ずつ新型コロナの新規陽性者が出ていたが、1月に入り徐々に増えてきたという。
ジョンズ・ホプキンス大学のデータでも、1月11日の新規陽性者は69人、12日に96人。その後しばらく1日60人から70人台が続いたが、21日に68人、22日に129人と増えている。
死者は1月13日に1人の死亡が確認された以外、年末から現在まで0人が続いている。(了)
出典元:Taiwan News:Taiwan considers fate of Lantern Festival amid COVID outbreak(1/22)
出典元:Taiwan News:Cluster at Taiwan’s Askey Computer grows to 70(1/22)