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『スター・トレック』を生んだロッデンベリー氏の妻、遺灰はロケットで宇宙へ

『スター・トレック』を生んだロッデンベリー氏の妻、遺灰はロケットで宇宙へ
United Launch Alliance launch at SLC-41 of AFSPC-11

宇宙を舞台にした特撮SFドラマ『スター・トレック』。今では劇場版映画やDVD、アニメ、ゲームにまでなっているが、オリジナルはテレビドラマシリーズとして、50年以上も前にアメリカで放映された。

 

その時のプロデューサーで、『スター・トレック』の生みの親として知られるのが故ジーン・ロッデンベリー(Gene Roddenberry)氏なのだが、この度、彼だけでなく、彼の奥さんの遺灰も宇宙に放たれることになった。

 

 

遺灰をロケットで宇宙へ

 

ロッデンベリー氏は1991年に亡くなり、遺灰の一部はロケットに載せられ、宇宙に放たれた。いわゆる宇宙葬だ。

 

アメリカにはその頃から宇宙葬を手がける会社があり、ロケットの準備などを含めた様々な手配はそこが行なった。

 

その後2008年には、妻のメイジェル・バレット・ロッデンベリーさんが亡くなり、夫の宇宙葬を手配したのと同じ会社「Celestis」によって、今年の後半頃、遺灰が宇宙に放たれることに決まった。ロマンチックな言い方をすれば、宇宙で夫妻が一緒になるというわけだ。

 

遺灰はカプセルに入れられ、米宇宙企業ULAが現在開発中の「ヴァルカン(Vulcan)」ロケットで打ち上げられる。ちなみに「ヴァルカン」は、スタートレックの中に登場する惑星の名前でもある。ロケットには奥さんの遺灰だけでな、宇宙葬を希望する人たちの遺灰を入れた計150個のカプセルが積まれるそうだ。

 

夫婦が宇宙で共に

 

Celestis社のニュースリリースによれば、宇宙葬はメイジェル・バレットさん自身のたっての望みだったそう。同社のCEO・Charles M. Chafer氏は、生前の彼女とその実施を約束しており、「今回の(宇宙葬の)ミッションで、メイジェル・バレットとの約束を果たせる。そのことがとても嬉しい」と言っている。

 

Celestis社の宇宙葬は、国籍を問わず誰でも申し込めることになっている。いくつかのコースがあり、安いものは2495ドル(約28万8000円)〜、高いものは1万2500ドル(約138万円)〜という値段設定だ。(了)

 

出典元:Good News Network:The Ashes of Star Trek Founder’s Wife Get Blasted Into Space on a Mission to Advance Science(2/10)

出典元:Wikipedia:スタートレック

出典元:Wikipedia:ジーン・ロッデンベリー

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