ロシア軍が別の核施設を攻撃、原子炉を含む研究所にロケット弾を撃ち込む
ロシア軍が再び別の核施設を攻撃していると、ウクライナの国家安全保障局が発表した。
ロケット弾を使い、誤射の懸念
ウクライナの国家安全保障局によれば、ロシア軍が攻撃しているのは、北東部にある都市、ハリコフにある物理学研究所だという。
ここでは核物質が保管され、原子炉があるにも関わらず、ロシア軍はロケット弾を撃ち込んでいるそうだ。
国家安全保障局はフェイスブックにおいて、ロシア軍は多連装ロケットを使っていると述べている。
これらの武器は正確な照準を持っていないため、誤射の懸念があり、当然「核施設」への攻撃は「大規模な生態系災害」につながる可能性もある。
南部の原発を攻撃し、世界が非難
ロシア軍は3月3日にも、ウクライナ南東部にあるザポリージャ原子力発電所を攻撃し、制圧した。
この時、訓練施設の建物で火事が発生し、原子炉の1つにも攻撃が行われたとされ、現在も放射線レベルの上昇は見られないものの、世界中から核施設への攻撃に対して非難が寄せられた。
またアメリカのリンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使は、3月5日にロシア軍が、キエフ南部にあるユジノウクライナスク(Yuzhnoukrainsk)の原発に迫っていることを警告。その上で次のように述べている。
「原子力施設には、電力が不可欠であり、バックアップのディーゼル発電機や燃料も同様です。安全な輸送路も維持されなければならない。ロシア軍は(略・原子力施設に対する)力の行使をこれ以上止めるべきだ」(了)
出典元:Evening Standard:Russian forces ‘firing rockets at physics institute containing nuclear reactor’(3/6)
出典元:METRO:Russian forces fire rockets at second facility containing nuclear material(3/6)