ロシア、黒海の艦船から巡航ミサイル、クリミア領空から極超音速ミサイルを発射と発表
ロシア国防省は3月20日、ウクライナに対して艦船などからミサイルを発射していると明らかにした。
黒海やカスピ海、クリミア半島から発射
国防省のイーゴリ・コナシェンコフ報道官は、3月19日と20日の朝、ウクライナの軍事インフラに対して攻撃を行ったと述べた。
そして「カリバー(Kalibr)巡航ミサイルは黒海の海域から、ウクライナの装甲車を修理するニジーンの工場(ウクライナ北部チェルニヒフ州)に対して発射された」と伝えた。
またロシア軍は、カスピ海からもカリバー巡航ミサイルを、クリミア半島の空域から極超音速ミサイル「キンジャール(ダガー)」を発射し、ウクライナ南西部の燃料貯蔵施設を破壊したと明らかにした。
「キンジャール」は最大2000km離れた標的を攻撃でき、時速6000km以上で飛行することが可能とされている。(下の動画はロシア国防省がキンジャールで爆撃した映像として投稿したのだが、攻撃目標や位置などに疑いがもたれ、フェイク動画の可能性が指摘されている)
▫️Destruction of a weapons depot of the Armed Forces of Ukraine by high-precision missile weapons strike. We can see the exact hit of an underground hangar with weapons and ammunition. pic.twitter.com/sKTF46Tdb0
— Минобороны России (@mod_russia) March 19, 2022
400人が避難した美術学校を爆撃
一方、20日朝もウクライナ南東部の都市、マリウポリには攻撃が続き、同市議会はロシア軍が、400人の民間人を収容していた美術学校を爆撃したと明らかにした。
市議会は、女性や子供、高齢者が、市の左岸地区にある破壊された「G12アートスクール」の中にいて、「まだ瓦礫の下にいる」と述べた。死傷者の数は不明となっている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、深夜の放送で、ロシア軍によるマリウポリ包囲は「戦争犯罪の責任として歴史に刻まれるだろう」とし、次のように述べた。
「平和な街にこんなことをするのは、テロである。何世紀にもわたって記憶されるだろう」(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Mariupol art school sheltering 400 bombed, say officials – live(3/20)