ロシア軍、ウクライナにある赤十字の施設まで攻撃か
ウクライナの南東部の都市・マリウポリにある、赤十字の建物が、ロシア軍により攻撃されたと伝えられている。
被害を受けた建物の写真を投稿
ウクライナ人のオンブズマンであるリュドミラ・デニソワ氏によれば、マリウポリにある赤十字のビルがロシアの空爆と砲撃で被害を受けたという。
建物の屋根には赤十字のマークがあり、空から見えるにもかかわらず、この建物が攻撃を受けたと同氏は明らかにした。
デニソワ氏は3月30日にフェイスブックに写真を投稿。そこには赤十字のマークの入った建物の屋根に複数の穴が開いている様子が映っていた。
「ジュネーブ条約の重大な違反」
赤十字のマークは、負傷者や病人、民間人や人道的物資を収容していることを示すものとして国際的に認められている。
デニソワ氏はフェイスブックにおいて、次のように述べている。
「これは国際刑事裁判所のローマ規程に基づく、ロシア軍によるもう1つの戦争犯罪であり、1949年のジュネーブ条約に対する重大な違反である。私は国際社会に対し、ロシア軍(占領者)がICRC(赤十字国際委員会)の建物を砲撃した野蛮な行為を非難し、ウクライナ領土での血なまぐさい戦争をできるだけ早く終わらせるための措置を取るよう求める」
この攻撃に関して、まだ国際赤十字は確認しておらず、また犠牲者についても明らかになっていない。(了)
出典元:Radio Free Europe/Radio Liberty:Red Cross Building In Mariupol Hit By Russian Strikes, Ombudswoman Says(3/30)