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プーチン大統領の側近が、恐れて戦況の真実を話していない可能性、米・EU高官

プーチン大統領の側近が、恐れて戦況の真実を話していない可能性、米・EU高官
Twitter/REUTERS

アメリカやEUの高官が、ロシアのプーチン大統領がウクライナでの戦況などについて、真実を知らされていないのではないか、との見方を示した。

 

「恐ろしくて、真実を話せない」

 

アメリカ、ホワイトハウスのケイト・ベディングフィールド広報部長は30日、記者団に対して、次のように語ったという。

 

「我々は、プーチンがロシア軍によってミスリードされていると感じ、その結果、プーチンと軍部の指導者との間に持続的な緊張が生じている、といった情報を持っている。どれほどロシア軍のパフォーマンスが酷いか、または制裁によってロシア経済がいかに損なわれているかについて、プーチンが彼のアドバイザーによって、誤った情報を与えられていると信じています。というのもプーチンの上級顧問が、あまりにも恐ろしくて、真実を彼に話すことができないからです」

 

その上でベディングフィールド広報部長は、「プーチンの戦争は、ロシアを長期的に弱くし、世界の舞台でますます孤立させる戦略的失敗であったことは明らかである」と述べた。

 

「イエスマン」に囲まれている

 

EUの上級外交官も、ベディングフィールド氏の指摘に賛同し、次のように述べている。

 

「プーチンは、物事が実際よりもうまくいっていると思っていた。それが『イエスマン』に囲まれたり、非常に長いテーブルの端にただ座っていたりする、ことの問題点だ」

 

また他の2人の外交官も、ロシア軍兵士はウクライナ侵攻の前に軍事演習に参加していると聞かされ、任務を延長する文書に署名しなければならなかった、と指摘。

 

外交官の1人は「ロシア軍兵士らは間違った情報を与えられ、ひどい訓練を受け、そしてウクライナに到着すると、彼らの祖母のようなウクライナの女性に、帰れと叫ばれた」と述べている。

 

イギリスの情報部も、ウクライナにいるロシア軍兵士の士気の低下を指摘しており、彼らが上官の命令を拒否したり、自分たちの装備を故意に破壊したり、誤って自軍の航空機を1機撃墜したりしていたと指摘している。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: GCHQ head says some Russian soldiers ‘refusing to carry out orders’; Putin ‘misled over Russian military performance’ – live(3/30)

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