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ロシア軍が命令に従わない?米国防総省によるウクライナ東部の戦況分析

ロシア軍が命令に従わない?米国防総省によるウクライナ東部の戦況分析
Twitter/Department of Defense

アメリカの国防総省は、ウクライナ東部のドンバス地域における戦況について独自の見方を示した。

 

「村の支配権が両軍で交代」

 

国防総省のジョン・カービー報道官は、記者の質問に対して、東部ドンバス地域におけるウクライナとロシアの戦闘の現状を「膠着状態」と呼ぶことを避けた。

 

カービー報道官は「古典的な意味での膠着状態とは呼べない」とし、「この言葉は一般的に第一次世界大戦の塹壕戦や領土の移動のない戦闘を連想させる」と指摘した。

 

その上で同報道官は、「多くの砲弾が行き交い、村の支配権がロシア軍とウクライナ軍の間で交代している」と述べた。

 

しかしカービー報道官は、「我々は、ロシア軍が多くの前進を遂げているのを見ていません。私たちは、ロシア軍が自身のスケジュールに遅れをとり、多くの地理的メリットを得ていないと信じています」と付け加えた。

 

一方、同報道官は、5月9日の対独戦勝記念日におけるプーチン大統領の演説について、ロシアがウクライナに侵攻した当初から聞かされたレトリックが目立つと指摘。さらに「同じ虚勢と同じ偽り、そして率直に言って、真実ではない」と一蹴した。

 

兵士や中級将校まで命令に従わない

 

また国防総省の高官によれば、ウクライナで一部のロシア軍が命令に従わない内容の「報告」を目にしたという。

 

同高官は「ロシア軍兵士と、大隊までの様々なレベルの中級将校が、ウクライナのドンバス攻勢で前進するための命令に従うのを拒否していると考えている」と述べた。

 

また国防総省の高官は「ロシア軍の将校が命令に従うことを拒否しているか、将校に期待されている敏捷さで命令に従っていない(つまりいやいや行動している)」との見方を示した。

 

その上で、ロシア軍はウクライナ侵攻以来、士気の広範な問題に悩まされていると指摘している。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Russia trying to storm Azovstal plant, says Ukraine; US to give Ukraine $40bn in aid(5/9)

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