ついにサル痘がシンガポールや韓国にも上陸、外国人などが陽性
ヨーロッパなどで感染が確認されてきたサル痘ウイルスが、少しずつ日本にも近づいているのかもしれない。
滞在していたイギリス人が陽性
東南アジアで、最初にサル痘患者が確認された国となったのは、シンガポールだ。
しかしその患者は現地の人ではなく、6月15日から17日の間にシンガポールに滞在していたイギリス人男性とされている。
男性は先週、皮膚に発疹ができ、頭痛と発熱の症状を示した後、6月20日にサル痘の陽性反応が出たという。
シンガポールの保健省は「この期間、男性は6月16日にマッサージ店を訪れ、3つの食品店で食事をした以外は、ほとんどホテルの部屋にとどまっていた」と述べている。
この男性は現在、国立感染症センターで治療を受けており、すでに彼の身近な接触者13人が特定され、追跡調査も進められているそうだ。
帰国した韓国人が自己申告
一方、韓国でもサル痘の感染が確認され、患者が治療を受けているという。
その患者は韓国人で、22日にドイツから帰国後、症状が出たため、韓国疾病管理予防センターに自己申告したと言われている。
この韓国人は現在、ソウルの施設で治療を受けているが、フライト前に頭痛を訴え、国内到着後に発熱、喉の痛み、疲労、皮膚病変などの症状が見られたそうだ。
また20日に入国した外国人も、その後水ぶくれのような皮膚病変が生じたため、釜山市の病院に運ばれたという。
韓国の保健当局は、この外国人の症例が、2番目のサル痘の疑いもあることから、現在調査中だと発表している。
アメリカの疾病対策予防センター(CDC)によると、天然痘の中でも重症度が低いとされるサル痘は、潜伏期間が7〜14日だという。(了)
出典元:CNN:Monkeypox cases confirmed in South Korea, Singapore(6/22)