ゼレンスキー夫妻がファッション誌のグラビア撮影、ネットで賛否
ウクライナのゼレンスキー大統領とオレーナ・ゼレンシカ夫人が、ヴォーグ誌に登場する。最近、グラビア撮影が終わり、一部の画像がヴォーグ誌のサイトやインスタグラムで公開された。
美しく仕上がった写真
夫妻が登場するのは、残念ながら日本ではなく、U.S.版のヴォーグ。撮影したのは、ローリング・ストーン誌やヴァニティ・フェア誌で活躍し、現在はヴォーグ誌に所属する有名女性フォトグラファー、アニー・リーボヴィッツ氏だ。
顔を寄せ合ったり、テーブルの上で固く手を握り合うゼレンスキー夫妻の姿、戦場跡で凛々しく立つオレーナ夫人の姿など、公開された写真にはどれも隙のない美しさがある。
中味の特集記事では夫妻が、戦時中の生活や、2人の結婚、ウクライナの未来と夢について語っている。表紙は、土嚢で隙間を埋めた柱の前に座るオレーナ夫人だ。
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戦争の真っ最中に
海外メディアによれば、ヴォーグが写真を公開すると、すぐさまSNSで賛否両論がわき起こったとのこと。実際に戦争が進行している時にファッション誌のグラビア撮影はどうなのか、というのが論点だ。例えばこんな意見が紹介されている。
「実際に戦争が行われている時に、こういうことはふさわしくないと思う。(オレナ夫人は)ホワイトハウスでランチも食べているし、撮影したのは有名なアニー・リーボヴィッツだし……」
「自分たちの国で人々が毎日死んでいる時に、撮影でポーズをつけて見せるのはいいアイデアと思えない」
米保守派の政治運動家・Scott Presler氏は、こうツイートしている。
「なぜ我々(アメリカ)は、540億ドルをウクライナに送ったのでしょうか? ゼレンスキーと彼の妻が、ヴォーグの撮影でポーズを取れるようにですか? あなた方(ゼレンスキー夫妻)は戦争の真っ最中ですが、グラビア撮影の時間はあるというのですか?」
一方、夫妻を支持する声も大きい。
「戦争に対する認識を広めるために、カメラの前でポーズをつけて何がいけない?」
「何より一番大事なのは、今ウクライナで起こっている恐ろしい出来事を、話題にしてもらうことだ」
「一部の人たちにとって、これ(ヴォーグの撮影)はバカバカしく見えるかもしれない。しかしウクライナ人にとっては、これが今の現実を見てもらうための、たった1つの方法なのだ」(了)
出典元:Newsweek:Zelenskys’ ‘Vogue’ Photoshoot in War-Torn Ukraine Divides Public(7/27)
出典元:Vogue:Portrait of Bravery: Ukraine’s First Lady, Olena Zelenska(7/26)