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新型コロナに対する免疫は5カ月間維持される可能性

新型コロナに対する免疫は5カ月間維持される可能性
写真AC

新型コロナウイルスの免疫力が持続する時間について、新たな研究結果が報告されている。

 

5カ月間は免疫が維持される可能性

 

アメリカ・ニューヨークにあるマウントサイナイ医科大学が10月28日に発表した研究結果によれば、新型コロナで軽症から中等症にかかった人の多くは、ウイルスを殺せる強力な抗体反応を身につけているという。

 

研究者は3万82人を対象に調査を実施。その結果、免疫力について、少なくとも5カ月間は比較的安定した状態を保つことができると結論づけた。

 

研究に携わったマウントサイナイ医科大学のFlorian Krammer教授は、次のように述べている。

 

「いくつかの報告では、このウイルスに対する抗体は急速に消え去っていくといったものもありますが、私たちはちょうどその反対のことを見つけました。すなわち軽症から中等症を経験した人の90%以上は、ウイルスを中和するのに十分強力な抗体反応を生み出します。そしてその反応は数カ月間、維持し続けます」

 

数週間しかもたないという結果も

 

その一方、今年の7月にイギリスのKing’s College Londonが発表した研究結果によれば、血液中における新型コロナの抗体の有効寿命に関しては疑問が投げかけられ、数週間以内に抗体の効力が薄れていくと示されたという。

 

しかしその研究では96人の患者しか対象にしておらず、また研究論文も仲間の研究者による査読が行われていなかった。

 

4カ月持続するとの同様の研究結果も

 

また今回の研究と似たような結果を伝えるものもある。

 

アイスランドを拠点にしている生物医薬品会社「deCODE Genetics」が医療センターや大学などと協力して行った研究では、やはりCovid-19に対する抗体反応が少なくとも4カ月続くとする結果を発表している。

 

この調査では、研究者らはアイスランドにいる約3万人から血漿(血清)のサンプルを採取。そのうち1215人が新型コロナで陽性と診断されたが、診断から4カ月以内に抗ウイルス抗体は減少していなかったという。

 

また診断から2カ月の間に、抗体の量が増加していることも明らかになったそうだ。

 

今回の研究結果も含め、このような内容は、新型コロナに対するワクチンの有効性に希望をもたらすという。(了)

 

出典元:ABC News:Study finds antibodies last up to 5 months for most(10/28)

出典元:Forbes:Covid-19 Antibodies Last For At Least Four Months, Study Finds(9/2)

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