ウクライナでの戦闘で兵士を補充するため、ロシアが3万人以上を動員か?
現在、ロシア各地では、ウクライナとの戦闘で配置される新たな補充兵の大隊が結成されつつあるという。
3万人以上の兵を動員か
現在、ロシアでは北極圏のムルマンスクからウラル地方のペルミ、極東の沿海州まで、広い地域でウクライナでの戦闘に参加する人間を募っているそうだ。
軍歴は必ずしも必要なく、志願した人間には給料が支払われると考えられている。
アナリストによれば、5カ月の戦闘で消耗したロシア軍を補うために、3万人以上の補充兵が動員される可能性があるという。
Across Russia, “volunteer” units are being formed to be sent to Ukraine. In total, up to 30,000 people may be involved in combat actions.
Recruitment is carried out in poor regions. People are offered to go to war, promising to earn up to a million rubles over the summer.
📰CNN pic.twitter.com/XpoaoPjbys
— NEXTA (@nexta_tv) July 30, 2022
貧しく孤立した地域に焦点
イギリスの情報機関「MI6」のチーフであるリチャード・ムーア氏は、CNNに対して「ロシアは今後数週間、人材や物資の供給がますます難しくなるだろう」との見方を示していた。
そして今回の募集は、貧しく孤立した地域に焦点を当てており、手っ取り早く現金が得られると人々を誘惑しているようだ。
プーチン大統領はロシアでの総動員という考えに長い間抵抗しており、補充兵の募集はそのような手段をとらずに軍事力を増強する方法の1つと考えられている。
戦闘支援活動などに従事か?
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」のロシア研究者であるカテリーナ・ステパネンコ氏は、次のような見方を示している。
「ある大隊は戦闘支援と戦闘支援活動(兵站や通信大隊など)だけに参加し、他の大隊は既存の軍隊を強化したり戦闘大隊を編成したりするでしょう」
しかしステパネンコ氏は同時に「短期間の訓練では、どの部隊でも、経験のない志願兵を有能な兵士にすることはできないでしょう」と指摘している。(了)
出典元:CNN:Russia is recruiting thousands of volunteers to replenish its ranks in Ukraine. Prior experience isn’t always required(7/29)