アメリカのサル痘患者が、自撮りで進行を詳しく紹介
7月半ばにサル痘と診断されたアメリカのポルノ男優・Silver Steeleさんが、治るまでの約3週間、顔の病変の進行を写真に撮り、インスタグラムに投稿した。水疱が膿んで変色する様子が痛々しい。
サル痘の典型例
Steeleさんは、テキサス州に住むゲイのポルノ男優。8月4日にインスタグラムに投稿した写真は、数日置きに自撮りした写真9枚をまとめて並べたものだ。顎に出来た水疱が増え、色や形を変えて行く様がはっきりと写っている。投稿文にはこう書かれている。
「投稿した目的は、誰かに気持ち悪い思いをさせるためではなく、学びのためです。(サル痘の)症状は人によって違いますが、私のケースは『医学的に完璧な』症例である、と数人の医師から言われています。疾病予防管理センターや医学雑誌などでも(写真が)使われる予定になっています」
彼によれば、顎に最初の水疱を発見したのは7月11日。その時は、ただのカミソリ負けだと信じたかったそう。だが、その後水疱は大きくなり、さらに黄色っぽくなって来たという。下の写真の「July 15」あたりだ。
写真を見ると、発症後11日目くらいで病変が最も酷くなっているのが分かる。また、ほぼ治るまでに3週間ほどかかっている。
彼によれば、症状が最も悪い時の痛みは酷く、医者から麻薬性鎮痛薬のVicodinを処方されたとのこと。
サル痘は今のところ特に治療法がなく、対症療法のみ。多くの場合2〜4週間で自然軽快するとされている(厚生労働省「サル痘について」)。
現在はゲイ、バイセクシャルの男性がほとんど
今年春からヨーロッパで流行し始めたサル痘は、その後アメリカにも上陸。今月始め、アメリカ政府は「公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。
メディアによれば、現在のアメリカのサル痘患者は、約98%がゲイやバイセクシャルの男性であるとのこと。
ただし現段階ではゲイなどの人たちの間で広まっているだけで、誰でも感染する可能性があると言われている。(了)
出典元:New York Post:Monkeypox patient’s disturbing selfies reveal how lesions took over his face(8/16)