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ウクライナ軍が大量のロシア兵を捕虜に、数多くの将校も含まれる

ウクライナ軍が大量のロシア兵を捕虜に、数多くの将校も含まれる
Twitter/Defence of Ukraine

北東部で進撃を続けるウクライナ軍が、数多くのロシア兵を捕虜にしたと報じられている。

 

ロシア兵が国境を越え、自国領内へ

 

ウクライナ軍は先日から北東部のハルキウ州で進撃を続け、9月12日にもロシアと国境付近にあるテルノバ村まで進軍したという。

 

 

またアメリカ政府の高官は、多くのロシア兵がウクライナから撤退し、国境を越えてロシア領へ戻ってきたとの見方を示した。

 

そのような中で、ウクライナ軍は奪還した地域で、数多くのロシア兵を捕虜にしたとされ、彼らを収容する場所が不足しつつある状況だと言われている。

 

捕虜にしたロシア兵の数は明らかになっていないが、軍情報部のアンドレイ・ユーソフ報道官によれば、捕虜となった部隊には「かなりの」数のロシア人将校が含まれているという。

 

大量の弾薬が残される

 

またロシア軍は逃げる時に、大量の弾薬なども残しており、SNSにもウクライナ軍が占領した弾薬庫の映像が投稿されている。これらの弾薬などは、ウクライナ軍によって次の戦闘に使用される予定だという。

 

 

さらにウクライナ軍が奪還した地域には、ロシア軍の戦車や戦闘車両、自走式迫撃砲、補給トラックなどが放棄されたまま残されていたそうだ。その映像なども多数、SNSに投稿されている。

 

 

ある分析では、9月7日から11日までにロシア軍が失った戦闘車両は合計336台に上ると推定され、9月11日だけで102台の車両が失われた、との見方をしている。(そのほとんどがハルキウ州)

 

解放されたハルキウ州の村、ザリズニチェネの住民によれば、ロシア兵は逃げる際には武器を捨て、中には盗んだ自転車に飛び乗って、地元の人になりすまそうとした者もいたという。

 

4人の民間人の遺体を発見

 

ただロシア軍は撤退する際にも、大量に略奪を行ったとみられ、ウクライナ人から奪った発電機、電話、コンピュータを車に積み込んだロシア兵もいたそうだ。

 

また虐殺も行っていたらしく、ウクライナ検察庁はザリズニチェネで、ロシア軍に拷問を受けた4人の民間人の遺体が発見されたと明らかにした。

 

 

ロシア軍は、首都キーウ周辺やブチャから撤退する際にも、数多くのウクライナの民間人を虐殺し、戦争犯罪を行ってきた。

 

18地区の議員がプーチンの辞任を要求

 

ロシア国内でもプーチン大統領に対する批判が強まっているようだ。モスクワとサンクトペテルブルグの18地区の自治体代議員は、プーチン大統領の辞任を求める公的声明に署名したという。

 

サンクトペテルブルク市セメノフスキー地区の市議、クセニア・トーストレム氏は、次のような声明文を読み上げた。

 

「私たちロシアの自治体代議員は、プーチン大統領の行動がロシアとその市民の将来に害を及ぼすと信じている。私たちは、ウラジーミル・プーチンのロシア連邦大統領職の辞任を要求します!」(了)

 

 

出典元:The Guardian:Ukraine claims Russian military command has stopped sending new units into country – as it happened(9/12)

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