まるで近未来映画のよう、豪の道路で「光る車線」を試験的に導入
オーストラリアの道路で、発光する車線が試験的に導入され、写真などが公開されている。
1キロにわたり試験的に導入
その光る車線が導入されたのは、ビクトリア州南東部にある高速道路。1キロメートルにわたって、夜間に車線が発光するよう施されたという。
オーストラリア政府は、地域をより安全にするための革新的な新しいアイディアを求め、400万ドル(約5億7000万円)の新しいプログラムを立ち上げており、「光る車線」もその一環とされている。
この車線はまだ試験的なものだが、暗闇で光る車線標識の画像は、今月SNS上で話題になり、Facebookでは10万件近くシェアされたそうだ。
単純な蓄光技術を応用
発光する車線は、近くの標識の視認性を向上させ、ドライバーに交差点やカーブを明確に示すことができると考えられている。
しかしこれは、光るシールやおもちゃ、時計などに見られる単純な蓄光技術を応用したもので、日中に光エネルギーを吸収し、夜間に放出することで、発光効果を発揮するそうだ。
この技術を開発したのは、ビクトリア州に本社を置く道路建設会社「Tarmac Linemarking」。
同会社の広報担当者によれば、晴れた日の後は「夜の間中」光は持続するはずだという。しかし、曇りの日にこの車線がどうなるかは不明なままだ。
ただ車線の写真が広まって以来、この技術で道路を照らしたいと思う企業や自治体から、問い合わせなどが殺到しているそうだ。
ビクトリア州政府は、交差点のLED照明付き歩道や、反射標識の到達範囲を向上させるアイディアも検討しているという。
もっとも、このような光るマーキングが使われるのは、今回が初めてではない。2014年には、オランダでも暗闇で光る道路が作られ、公開されている。(了)
出展元:METRO:Luminous highways look like something straight out of a scene from Tron(9/23)