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「殺人の罪を背負うことはできない」ロシア人のラッパーが、動員を憂い自殺

「殺人の罪を背負うことはできない」ロシア人のラッパーが、動員を憂い自殺
Twitter/NEXTA

ロシアで動員令が出され、多くの若者が徴兵されているが、そんな中でついに自殺者が出た。

 

高層ビル付近で遺体を発見

 

亡くなったのは、ロシア人のラッパーであるイワン・ヴィタリエヴィッチ・ペチューニン(Ivan Vitalievich Petunin)さん(27歳)だ。

 

彼は「ウォーキー」という芸名で活動していたが、9月30日にロシア南部の都市、クラスノダール(Krasnodar)で自殺したと報じられている。

 

ペチューニンさんの遺体は、コングレスナヤ通りの高層ビルの近くで発見されという。死因はわかっていない。

 

「殺人の罪を背負うことはできない」

 

またペチューニンさんは自殺する前、自身のテレグラムでビデオメッセージを公開しており、そこで「どんな理想のためにも人を殺したくない」とし、次のように語っていたという。

 

「もしこのビデオを君が見ているのなら、私はもう生きていないということだ。殺人という罪を自分の魂に背負うことはできないし、背負いたくもない。どんな理想のためにでも、殺す準備はできていない」

 

また彼は、プーチン大統領の部分的な動員が、すぐに完全な徴兵制に変わることを恐れていたそうだ。(ペチューニンさんに召集令状が届いていたかは、明らかになっていない)

 

ロシア軍での軍務経験もあり

 

ペチューニンさんは以前、ロシア軍に所属した経験があり、また精神病院で治療を受けていたこともあったという。

 

またペチューニンさんは亡くなる前に、恋人の女性、バーニャさんに別れの手紙を残していたとされ、彼女は夏に共に過ごした高層ビルへ向かい、すべてを確認したそうだ。

 

ロシアでは65歳以下の男性の大半が予備兵として登録され、ロシア国防省は、戦闘や兵役の経験がある人だけを徴兵すると主張していた。

 

しかし複数のメディアや人権擁護団体によると、この基準に満たない男性も多く徴兵されているという。(了)

 

出展元:MailOnline:‘I am not ready to kill my own kind’: Russian rapper, 27, kills himself to avoid being called up to Ukraine in an act of ‘final protest’ against Putin’s war(9/30)

出展元:The Sun:‘I CAN’T TAKE THE SIN’ Drafted Russian rapper, 27, takes his own life after telling fans ‘I’m not ready to kill’ in Ukraine in haunting message(10/1)

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