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高度6千メートルで無重力のサッカー試合、ギネス世界記録に

高度6千メートルで無重力のサッカー試合、ギネス世界記録に
YouTube/Guinness World Records

サッカーのレジェンドとして知られるポルトガルのルイス・フィーゴさんを始め、世界から集まった8人のサッカー選手が、無重力状態で技を競い合った。この試合は、最も高い場所で行われたサッカー試合として、ギネス世界記録に認定された。

 

飛行機内に作られた試合場で

 

試合が行われたのは8月20日。この日、ポルトガルのルイス・フィーゴさんほか、中東やヨーロッパ、ラテンアメリカ地域から参加した選手たち計8人が飛行機に乗り込んだ。

 

飛行機の中には、75平方メートルの小さなサッカーフィールドが作られていた。飛びたった飛行機は、高度2万230フィート(約6000メートル)に達すると、パラボリックフライト(放物線飛行)という飛び方を開始。こうすると機内が無重力(厳密には微小重力)状態になる。今回の試合はそこで行われた。

 

(ちなみに、パラボリックフライトでは、飛行機はエンジンを止めて放物線状の軌道で自由落下する。中にいる人も飛行機と共に自由落下するので、宙に浮いた状態、つまりほぼ無重力の状態を体験できるというわけだ。JAXA/宇宙航空研究開発機構によると、この無重力状態は数十秒ほどしか続かないそうなので、今回の試合は、おそらくパラボリックフライトを何度も繰り返す中で行われたのだろう)

 

ギネス世界記録が公開したYouTubeビデオを見ると、選手たちはなかなか楽しそうにプレイしている。

 

マスターカード社が企画

 

この試合は、アメリカのクレジットカード会社「Mastercard」がプロモーションとして企画したもの。ギネス世界記録の申請も同社が行った。

 

フィーゴさんは「マスターカード・アンバサダー」として起用されており、その関係で参加したらしい。後日、ニュースリリースの中でこう述べている。

 

「サッカーは国境を越えて世界の人々を結びつけます。私はこれまで、文化や国籍の違いを超えた興奮あふれるスタジアムでプレイしてきました。今回の高度2万フィートでの試合も、それと全く同じ素晴らしい経験でした。一緒にプレイした恐れ知らずのサッカーマニアたちは、スポーツにかける情熱を、前例のない高みにまで押し上げたのです」(了)

 

出典元:UPI:Zero gravity soccer game breaks world record at 20,230 feet(9/28)

出典元:NBC Newyork:Watch: Zero-Gravity Soccer Match Sets New Guinness World Record(9/26)

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