ロシア極東で不当に動員された数千人が自宅へ戻される、担当者は停職処分
ロシアでは動員令が出されたが、これまで予備役についていなかった人も、召集されたと報告されている。
そしてロシアの極東では、このように不当に動員された多くの人々が、自宅に送り返されているという。
入隊担当者は停職処分
モスクワから850km離れた極東のハバロフスク地方では、これまで動員令により数多くの人々がウクライナでの戦闘に参加するため、召集されてきた。
しかし地方当局によれば、不当な動員により、召集された人の約半数が自宅に戻されているという。
ミハイル・デグチャリョフ知事は、召集プロセスにおける一連のミスに言及。またハバロフスク地方の軍事委員、入隊担当者のユーリ・ライコ氏が不当な動員を行ったとして、停職処分になったとし、次のように述べている。
「過去10日間に召集令状を受け取り、軍の入隊事務所に来た数千人の同胞のうち、約半数が選考基準を満たしておらず、自宅へ戻された。部分動員は、国防省と大統領によって承認された基準(カテゴリー)にのみ適用されるべきです。いかなる乱用も止めなければならない」
Approximately half of the mobilized residents of #Khabarovsk region were drafted erroneously, governor Mikhail #Degtyarev stated.
He claimed that all those wrongly mobilized have now returned home, and that the region’s military commissar, Yury Laiko, has been dismissed. pic.twitter.com/upjO3LITVi
— NEXTA (@nexta_tv) October 3, 2022
動員の機能不全が浮き彫り
ロシアのプーチン大統領も9月29日、国家安全保障会議において、「この動員作戦に多くの疑問が投げかけられている。我々は速やかに誤りを正し、同じ過ちを繰り返さないようにしなければならない」と述べていた。
イギリス国防省は、このように不備を認めたことは、動員の機能不全を浮き彫りにしていると分析している。
実際にイギリス国防省は「定義から外れた人材が召集されていることはほぼ確実だ」とし、その理由として地元当局者にとって、この動員令の正確な範囲(資格など)と法的根拠が不明確なのだろう、との見方を示した。
その上で「ロシア当局が、訓練の提供や新しい部隊を率いる将校の確保に苦慮しているようだ」とも分析している。
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 3 October 2022
Find out more about the UK government’s response: https://t.co/fJAgk1CCPa
🇺🇦 #StandWithUkraine 🇺🇦 pic.twitter.com/01TKtrgPXM
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) October 3, 2022
またこれは未確認の情報だが、ロシア軍の召集兵らに支給するはずの150万着の制服が行方不明になっているとも言われている。(了)
1.5 mil sets of 🇷🇺military uniform are missing – 🇷🇺 MP Gurulyov.
Hm… Whodunit? #RussianArmy pic.twitter.com/uumtKxzIbS
— olexander scherba🇺🇦 (@olex_scherba) October 2, 2022
出典元:The Guardian:Head of Zaporizhzhia nuclear plant released; Kremlin unclear on which parts of Ukraine it is annexing – as it happened(10/3)