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ウクライナのインフラ施設にロシア軍がミサイル攻撃、150万人に停電の影響

ウクライナのインフラ施設にロシア軍がミサイル攻撃、150万人に停電の影響
Twitter/NEXTA

10月22日、ロシア軍が再びウクライナ中部や西部において攻撃を行い、インフラ施設などが被害を受けた。

 

半数以上のミサイルを撃墜

 

ウクライナ空軍の声明によれば、10月22日にロシア軍が重要なインフラを標的に「大規模なミサイル攻撃」を行ったという。

 

ミサイルは空と海から発射されたと見られ、33発の巡航ミサイルのうち18発を撃墜したそうだ。

 

AP通信は、ロシア軍がウクライナ全土の発電所、給水システム、その他の重要なインフラへの攻撃を強化したと報じている。

 

150万人が停電の影響を受ける

 

ウクライナ議会のキラ・ルディック議員によれば、22日のロシア軍による発電所に対する攻撃で、150万人が停電で電気が使えなくなったという。

 

キーウ州のオレクシー・クレバ知事も、ロシア軍が朝から攻撃を開始したと述べており、市民に対しても「危険は去っていない。航空警戒態勢が続いている」と警告し、シェルターに避難し、落ち着いて行動するよう求めた。

 

ウクライナのシュミハール首相は、ドイツ紙への声明で、「ロシアがウクライナのエネルギーインフラを攻撃し、人道的破局に陥らせた」と述べたという。

 

また「ロシアはウクライナを、多くの人々が文字通り凍死しかねない寒い冬に追いやろうとしている」と主張している。

 

ヘルソン中心部への総攻撃が間近か?

 

一方、ウクライナ軍参謀本部は10月22日、ウクライナ軍が南部ヘルソン州の集落、チャリブネ(Charivne)とチカロベ(Chkalove)でロシア軍を撃退し、解放したと発表した。

 

また参謀本部は、ロシア軍がヘルソン州の占領地域から退去し続けており、略奪と強盗がより頻繁になっているとも報告している。

 

 

ウクライナ軍は、ヘルソン地域のロシア軍陣地を砲撃し、主要な川を渡る補給路を狙う一方、主要都市への総攻撃に近付いているとの見方が出ている。

 

AP通信によると、ロシア軍当局は、数万人の住民を避難させる一方で、主要産業と主要河川・海港があるヘルソン市を「要塞」にしようと懸命になっているという。

 

またイギリス国防省の分析では、ロシア軍がドニエプル川の渡河地点の強化を続けており、ヘルソンにある破損したアントノフスキー橋の横に、「はしけ橋」の建設を終えたとしている。

 

しかしロシアは大量の軍用橋梁設備と技術者を失っているため、この「はしけ橋」は民間のものを流用したと考えられるそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Russia launches 36 rockets in ‘massive attack’; power outages in central and western Ukraine after shelling – as it happened(10/22)

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