ロシア軍がヘルソン州西部から撤退を開始、住民にも避難を要請
ロシア軍が、占領していたウクライナ南部のヘルソン州西部から撤退していると報じられている。
ロシア軍の状況は「悲惨」
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」によれば、ロシア軍は、ウクライナの反攻が予想される中、ヘルソン州の西部から部隊を撤退させているという。
このことはロシア側のミリタリー・ブロガーも認めており、彼はヘルソン地域におけるロシア軍の状況について「悲惨」だと表現している。
またこのミリタリー・ブロガーは、ロシア軍が第一防衛ラインから部隊を撤退させることは「事実上不可能」であることが分かったと主張。
「残された唯一の問題は、最終的な撤退をどのように完了するか、ロシアの人々にそれをどう説明するかだ」と述べている。
下はウクライナ国防省が投稿した、ヘルソンでの部隊の写真。日本の三菱のピックアップ・トラックにランチャーを装着し、ロケット弾を発射しているという。
One would ask: How can it work?
We can say: Why not?
Mitsubishi L200 + trophy launcher from Grad =🔥🔥🔥 pic.twitter.com/v8FjvCjmQG— Defense of Ukraine (@DefenceU) October 23, 2022
下もウクライナ国防省の動画。ただし場所は不明。
Weapon of Retribution.
It’s our land! pic.twitter.com/XbE0v5YaeZ— Defense of Ukraine (@DefenceU) October 23, 2022
テレビ局の情報通信機器を解体
またロシア政府のセルゲイ・クラフツォフ教育相も10月23日、ヘルソン市の人々に、ウクライナの反撃から逃れるために脱出するよう伝えた。
クラフツォフ教育相はビデオメッセージで「今日の状況は困難だ。皆さんの命を守ることが重要です。(避難は)長くはかからないだろう。君たちは必ず戻ってくる」と述べたという。
その一方でウクライナ側は、ヘルソン州の西部から撤退を始めたロシア軍が、地元のテレビ局の通信機器の解体を始めたと主張している。
これはレジスタンスの住民がウクライナ側へ情報提供するのを阻止するためとみられ、将来的にはヘルソン地域を情報的に孤立させる狙いがあると見られている。
再びロシア軍機が墜落
23日にはロシアのイルクーツクで、再びロシア軍の戦闘機が住宅街に墜落する事故が起きた。
テレグラムに映像を投稿した人物によれば、戦闘機は2階建ての住宅に衝突し、2人のパイロットが死亡したという。しかし他の犠牲者については、明らかになっていない。
A clearer image of the moment a Russian Su-30 fighter jet crashes into a house in the Russian city of Irkutsk, in northern Mongolia. The crash took place today and shortly after the fighter took off. #UkraineInvasion #UkraineRussia #Ukraine️war #ukraine pic.twitter.com/YUWlMZD7Wp
— K13 News (@K13News) October 23, 2022
Russian plane Su-30 has fallen on a house in Irkutsk. Both pilots are dead pic.twitter.com/vNrkFGzFkf
— Ukrainska Pravda in English (@pravda_eng) October 23, 2022
— Ukrainska Pravda in English (@pravda_eng) October 23, 2022
実は先週も、ウクライナとの国境に近いロシア南部の都市、イェイスクで戦闘爆撃機が集合住宅に墜落。少なくとも15人が死亡している。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: UK defence secretary dismisses Russia’s claims Ukraine plans to escalate conflict – as it happened(10/23)