「ロシア兵の6割はロシア人によって殺された」親ロシア派指揮官が主張
親ロシア派の指揮官が、ウクライナでの戦争の犠牲者について、SNSで驚くような発言を行った。
親ロシア派の大隊のリーダー
その指揮官とは、自称「ドネツク人民共和国」のボストーク大隊のリーダー、アレクサンダー・ホダコフスキー(Alexander Khodakovsky)氏だ。
ホダコフスキー氏は11月5日に自身のテレグラムに、メッセージを投稿。今年の5月にマリウポリ市が陥落して以来、ロシア側の損失の60%は、ロシア軍同士の誤射による可能性があると述べたという。
ホダコフスキー氏は、電子照準システムが使えないために迫撃砲チームが自軍を砲撃したり、通信状態が悪いためにエンジニアが自軍の戦車の進路に地雷を敷設したりしてきたと主張している。
60%という数字の信憑性は確かめようもなく、誇張されている可能性が高いが、最近ウクライナ軍に捕まったロシア兵も、動画において3日間ずっと自軍の砲撃を受けたと訴えていた。下はロシア軍の司令官に、不満を訴え、詰め寄る動員兵の様子。
Angry, partially mobilized soldiers in Kazan protest against their drunk commander.
Looks like morale is at an all-time low among those recently mobilized.
Kronstadt Rebellion V2.0 coming? pic.twitter.com/coyTBn7i2h
— Visegrád 24 (@visegrad24) November 6, 2022
「60%近くを占めることはない」
アメリカに拠点を置くシンクタンク「戦争研究所」の専門家によれば、誤射による損失は通常、戦争において一定数を占めるが、死傷者全体の60%近くを占めることはないという。
ただ「ロシア軍の司令官が頻繁に交代し、経験の浅い兵士が昇進し、ロシア軍が玉石混交であることが、友軍誤射を頻発させる一因になっているようだ」と分析している。
また専門家は、最近ドネツク州のパブリフカ村付近で、ロシア軍のトラックが自軍の技術者が掘った防衛用の溝に突っ込むという事件も指摘。「これは、ロシア軍同士の相互訓練や調整の不足が、広く見られることを示している」と分析している。
ロシア軍はパブリフカ村において、わずか4日間の戦闘で約300人の死傷者を出したと報じられているが、親ロシア派の情報源は、本当の犠牲者ははるかに多いと指摘しているという。(了)
出典元:MailOnline:Most Russians killed in Ukraine have been killed…by RUSSIANS: Pro-Putin commander says up to 60% of losses since May were a result of friendly fire(11/8)