ウクライナ軍が「ワグネル」の本部を攻撃か、ルハンスク州知事が主張
ウクライナ東部のルハンスク州で、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の本部が攻撃されたという。
「ワグネル」の本部となるホテルを攻撃
ルハンスク州のSerhiy Haidai知事によれば、ウクライナ軍は先日、カディフカ(Kadiyivka)の町にある「ワグネル」の本拠地であるホテルを攻撃したという。
11日にはウクライナ南部のメリトポリへの攻撃が行われたが、カディフカの町への攻撃も同じ時期だったとされている。
Haidai知事は、カディフカの町への攻撃によりロシア軍が大きな損失を被ったと主張。生き残った部隊の兵士の少なくとも50%は、医療処置の不足により死亡すると予想しているそうだ。
ただしBBCも、この街に「ワグネル」の本部があったかどうかについては、確認が取れていない。
オデーサでインフラ設備に被害
一方、ウクライナ南部のオデーサでは12月10日に、ロシア軍が攻撃を行い、エネルギー施設などが被害を受けたという。
この時、ウクライナ軍は10機のイラン製のドローンを撃墜。しかし5機がエネルギー施設に命中し、150万人が電気のない状態に置かれたそうだ。
ウクライナのゼレンスキー大統領も、「オデッサ地域の状況は非常に厳しい。残念ながら、被害は甚大で、電気の復旧には時間だけでは足りません。数時間ではなく、数日かかるのです」と述べたという。
4つのミサイルが目標に到達
一方、南部のメリトポリでは親ロシア派当局が、11日のウクライナ軍によるミサイル攻撃で、2人が死亡し、10人が負傷したと発表した。(しかしネットに投稿された動画などを見ると、かなり多くのロシア兵が倒れている様子が映っていた)
親ロシア派のザポリージャ州知事のエフゲニー・バリツキー氏は「防空システムは2つのミサイルを破壊したが、4つは目標に到達した」と述べている。
これらの攻撃は、アメリカ軍から提供された高機動ロケット砲システム「HIMARS」によって行われたという。(了)
出典元:BBC:Ukraine strikes Wagner HQ in Luhansk, governor says(12/12)