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インドに帰国した感染症の専門家が新型コロナで死亡、ワクチンも2回接種していた

インドに帰国した感染症の専門家が新型コロナで死亡、ワクチンも2回接種していた
Twitter/Robert A. Schwartz

有名な感染症の専門家が先日、インドで新型コロナウイルスに感染し、亡くなった。81歳だった。

 

インドへ帰国後、新型コロナに感染

 

その専門家とは、インド人のRajendra Kapila博士だ。

 

彼はエイズなど感染症の専門家で、アメリカのニュージャージー州にあるRutgers大学で、教授として多くの人々に教えてきたという。

 

そして今年の3月の最終週に、妻のDeepti Saxena-Kapila博士とともにインドに帰国し、ウッタル・プラデーシュ州の街、Ghaziabadに滞在していたそうだ。

 

彼らは4月の第2週にアメリカへ戻る予定だったが、4月8日、Kapila博士は新型コロナの検査を受けて陽性となり、デリーにあるShanti Mukund病院に入院。4月28日に、同病院で息を引き取った。

 

ファイザーのワクチンを2回接種していた

 

微生物学者の妻、Deepti Saxena-Kapila博士によれば、彼女はこの一年、ニュージャージー州のCovid19の研究所でずっと働いており、自宅でも安全な環境を整え、感染対策をしてきたという。

 

しかしインドで来て、2週間で夫が感染し、死亡したのは皮肉なことだと語っている。

 

また亡くなったKapila博士は、インドへ向かう前、アメリカでファイザーの新型コロナワクチンを2回接種していたそうだ。

 

教えることに熱心な人物

 

HIVの専門家で、Yashoda Super Speciality病院の予防医療プログラムの責任者であるRuby Bansal博士によれば、Kapila博士は教えることに熱心で、インドへ戻った時はいつでも、仲間の医師たちにレクチャーを行い、またそのようなお願いを決して断らなかったという。

 

また1987年にKapila博士の下で指導を受け、現在はインドAIDS協会(ASI)会長であるIshwar Gilada博士も「彼は素晴らしいジェントルマンで、アメリカでもよく知られていました。彼はすべての生徒を大切にし、いつもASIのミーティングへの招待を受けていました」と語っている。

 

Rutgers大学は、Kapila博士の死を知り、ウェブサイトで次のような追悼の言葉を述べている。

 

「Kapila博士は50年にわたり、ニュージャージー医科大学、マートランド病院、大学病院の重要な支柱として、何万人もの患者に治療を提供し、何世代にもわたって医学生、研修医、フェローを育成してきました。感染症の分野における真の巨人であるKapila博士は、最も複雑な感染症の診断と治療における伝説的な知識と並外れた臨床的洞察力で世界的に認められ、求められていました」(了)

 

 

出典元:Hindustan Times:Renowned infectious diseases expert Dr Rajendra Kapila, 81, dies of Covid-19(5/5)

出典元:ABC News:New Jersey doctor who was ‘giant’ in field of infectious diseases dies of COVID-19 in India(5/7)

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