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ベラルーシ領内にウクライナの地対空ミサイルが落下、防空システムで撃墜される

ベラルーシ領内にウクライナの地対空ミサイルが落下、防空システムで撃墜される
Twitter/Hanna Liubakova

ベラルーシ軍により、ウクライナ軍の地対空ミサイルが撃墜され、落下した。

 

国境から約15キロ離れた村に落下

 

ベラルーシ国防省は、12月29日の朝に、ウクライナ軍の地対空ミサイル「S-300」を撃墜し、その後農地に落下したと明らかにした。

 

ミサイルが到達したのは、ウクライナとの国境から約15キロ離れた、ベラルーシ領内のブレスト州にあるハルバチャ村付近で、午前10時(0700GMT)頃にベラルーシ軍の防空システムによって撃墜されたという。

 

ブレスト州の軍事委員、オレグ・コノバロフ氏は、国営ベルタ通信に対し「地元住民は、全く心配することはない。残念ながら、このようなことは起こりえるのです」と述べ、先月ポーランドに地対空ミサイルが誤って着弾したことと比較したそうだ。

 

ウクライナ大使が召喚され、抗議を受ける

 

撃墜されたミサイルの破片は農地から発見され、検証の結果、残骸はウクライナ領内から発射されたS-300対空誘導弾(地対空ミサイル)であることが確認されたという。

 

ベラルーシ国防省は、死傷者に関する情報を提供しておらず、近い将来、より詳細な情報を提供すると述べている。

 

ベラルーシの外務省報道官は、ミサイルがベラルーシ国内に着弾したことは「極めて深刻」であると述べ、その後、ウクライナ大使が外務省に呼び出され、正式な抗議を受けたことを明らかにした。

 

ロシア軍が空と海から巡航ミサイルなどを発射

 

実は12月29日には、ロシア軍がウクライナ全土に再び大規模なミサイル攻撃を加えており、首都キーウや西部のリビウ、南部のオデーサなどが被害を受けたという。

 

ロシア軍は、空と海から巡航ミサイルや対空誘導ミサイル、S-300 ADMSを、ウクライナの東部、中部、西部、南部のエネルギーインフラ施設に発射したそうだ。

 

ウクライナ軍は、ロシアが発射した69発のミサイルのうち54発を撃墜したと主張している。

 

 

ただしキーウのクリチコ市長は、この攻撃により14歳の少女を含む3人が負傷したことが確認されていると述べた。

 

また同市長によると、ミサイル攻撃の後、首都の消費者の40%が電力を失っているという。

 

ウクライナ東部のハルキウでも爆発が報告され、ウクライナ空軍は一晩でイラン製のシャヘド無人機11機を破壊したと発表している。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Belarus summons Ukrainian ambassador over missile incident – as it happened(12/29)

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