ロシア軍がドネツク州の町、Soledarの制圧を試み、強力な攻撃を仕掛ける
ウクライナ東部で、ロシア軍がある町の制圧を試みるため、攻撃を強めているという。
軍を再編成し、戦略を変更
その町とは、ドネツク州にあるSoledar。ここはバフムトに隣接した町で、以前ロシア軍も攻撃を加え、撤退していたそうだ。
ウクライナの国防副大臣のHanna Maliar氏によれば、ロシア軍は再びSoledarを制圧するために、軍を再編成し、追加の攻撃部隊を再配置、戦略を変え、強力な攻撃を開始したという。
実際にここ数日、ロシア軍はSoledarの町に焦点を当て、明らかに周りの町から遮断し、孤立させようとしているそうだ。
Soledarはバフムトの北東にあるため、もしこの町がロシア軍の手に落ちれば、この地域にいるウクライナ軍が包囲され、危険にさらされる可能性があるという。
Ukrainian State Border Guards overlooking the Soledar area. pic.twitter.com/jjUmjt9fFt
— NOËL 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) January 9, 2023
「事態は非常に厳しい」
ウクライナ軍は、民間軍事会社「ワグネル」の傭兵らを中心とするロシア軍の猛烈な攻撃を数日間耐え抜いた後、バフムト周辺の陣地を強化しているという。
ウクライナのゼレンスキー大統領も、過去数カ月に及ぶ激しい攻撃により破壊の跡が広がっているものの、ウクライナ軍がバフムトやSoledarを守っているとし「我々の兵士らは、絶え間ないロシア軍の進攻の試みを撃退し続けている」と述べている。
しかし同時に、Soledarの町について「事態は非常に厳しい」との見方を示した。
Strong explosion in #Soledar, #Donetsk region. pic.twitter.com/FktuhMUUTh
— NEXTA (@nexta_tv) May 17, 2022
英政府が「チャレンジャー2」の供与を検討
一方、イギリス政府は、ウクライナに数台の「チャレンジャー2」戦車を供与することを検討しているという。
もっとも首相官邸はまだ最終決断を下してはいないが、ウクライナ側はイギリスのこのような積極的な動きを歓迎。これが先例となり、数カ月後にドイツ政府が戦車「レオパルド2」の供与に応じる助けになることを期待しているそうだ。
ただしドイツ政府のスポークスマンは、現時点でウクライナに「レオパルド2」を供与する計画はない、と述べている。(了)
出典元:The Guardian:Russia renews ‘powerful assault’ on Soledar in Donetsk, says Ukrainian minister – as it happened(1/9)