オーストラリアで行方不明だった放射性物質のカプセル、無事発見
先月、行方が分からなくなっていた放射性物質の入ったカプセルが、西オーストラリア州で無事に発見された。
「セシウム137」が含まれていた
このカプセルは、西オーストラリア州のピルバラ地方にある、「リオ・ティント社」のグダイ・ダリ鉱山で使用されていたという。
カプセルには少量の「セシウム137」が含まれていたが、約1400kmの距離を輸送中に行方不明になってしまったそうだ。
これに触れると、皮膚障害、火傷、放射線被曝などを引き起こす可能性があることから、広大な領域で大規模な捜索が続けられていた。
しかし2月1日、西オーストラリア州の当局は、行方不明になった小さな放射性カプセルを発見したと明らかにした。
鉱山で密度測定器として使用
このカプセルは6ミリ×8ミリの大きさで、鉱山で密度測定器として使用されていたという。
捜索チームは、放射線を検知する専門機器を搭載した車両を使い、時速70kmで走らせ、携帯型の探知機でカプセルの位置を確認し続けたそうだ。
そして道路脇から2メートルほど離れた場所で、カプセルを発見。シリアルナンバーにより、行方不明になっていたカプセルだと確認された。
捜索を行ったチームは「文字通り干し草の中から針を見つけた」と述べており、「リオ・ティント社」の鉄鉱石部門の責任者も、捜索チームに感謝の言葉を述べたという。
このカプセルは今後、鉛の容器に入れられ、2月2日にはパース市の安全な施設に運ばれる予定とされている。(了)
出典元:BBC:Missing radioactive capsule found in Australia(2/1)