米国防長官、戦車「エイブラムス」によるウクライナ軍の訓練を実施すると発表
アメリカのロイド・オースティン国防長官は4月21日、数週間後に、アメリカ軍の戦車を使い、ウクライナ軍の訓練を行うと明らかにした。
「エイブラムス」がドイツに到着予定
オースティン国防長官は、ドイツのラムシュタイン基地で開催されたウクライナ支援の会議において、「ウクライナ軍が訓練に使用するM1(エイブラムス)が、今後数週間でここドイツに到着します」と述べたという。
その後、戦車「エイブラムス」を使い、ウクライナ軍の訓練を行うと明らかにした。
米政府関係者によると、31台のエイブラムス「M1A1」が5月中旬から下旬にかけて、ドイツのグラフェンヴォーアにある訓練場に到着するという。
それからすぐに最大250人のウクライナ軍が、そこで10週間の訓練コースを開始する予定で、その後の作戦訓練は、ドイツの別の基地で行われる可能性があると述べている。
到着する戦車は訓練用モデル
アメリカの国防総省は今年の1月、ウクライナに31台のエイブラムス「M1A2」を送る方針を発表していた。
「M1A2」は「M1A1」を大幅に改良したもので、デジタルシステムで運用され、両者はダイヤル式の電話と、アップルのスマートフォン「iPhone」ほど違うという。
しかし「M1A2」を最初から製造するには何年もかかることから、国防総省は古いモデルを改修する計画を発表しており、この秋にもウクライナに投入される予定だとか。
また今回、ドイツに送られる31台のエイブラムス「M1A1」は、戦闘には適さない、訓練用モデルとされている。
ドイツでは、およそ8800人のウクライナ人が、すでにさまざまな種類の軍事教練を終えており、現在さらに数千人が訓練を受けているという。(了)
※エイブラムスの性能については、CNNが詳しく伝えている。
出典元:ABC News:Austin announces Ukrainian forces to begin training on US Abrams tanks next month(4/22)