ウクライナ軍がバフムト方面でわずかに前進、ゼレンスキー氏が米大統領と会談
ロシア国内で「ワグネル」が反乱を起こす中、ウクライナ軍はドネツク州のバフムトで、わずかに前進を果たした。
バフムトで攻勢を強める
ウクライナ軍は6月24日、ドネツク州の激戦地、バフムトにおいて、5月に「ワグネル」が奪取した周辺の村落付近で攻勢を強めたという。
ウクライナ東部軍のセルヒイ・チェレバティ報道官は25日、1日かけてバフムト周辺の南と北の側面で600メートルから1000メートルまで前進したと報告した。
またウクライナ軍は24日に、親ロシア派分離主義者が2014年以来占領しているドネツク州の町、クラスノホリフカ市近郊の領土を解放したと明らかにしている。下の動画は、最近公開されたバフムトでの戦闘の様子。
Defenders of #Ukraine showed footage of yesterday’s battle with the invaders near #Bakhmut. pic.twitter.com/x1PUNCp7ku
— NEXTA (@nexta_tv) June 25, 2023
米・ウクライナ大統領が会談
ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、アメリカのジョー・バイデン大統領と電話会談を行ったという。
ゼレンスキー大統領は、ワグネルの反乱とロシアでの混乱について話し合い、この出来事によりウラジーミル・プーチン支配の弱さが露呈したと述べたそうだ。
ゼレンスキー大統領はまた声明において、ロシアに対して世界的な圧力をかけるよう呼びかけ、バイデン大統領とは長距離兵器に重点を置いた防衛協力の拡大についても話し合ったと明らかにした。
「自国の問題に対処した方が良い」
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相も25日、アメリカのロイド・オースティン国防長官と会談、ロシア当局を「弱い」と評したという。
その後、レズニコフ国防相はツイッターで、次のように報告した。
「我々は最近のロシアの出来事について話し合った。我々は、ロシア当局が弱く、ウクライナからロシア軍を撤退させることが、クレムリン(ロシア政府)にとって最善の選択であることに同意した。ロシアは自国の問題に対処した方が良いだろう。我々はまた、#UA軍の反攻と、国防軍強化の次のステップについても話し合った。事態は正しい方向に進んでいる。ウクライナは勝利するだろう」
マクロン大統領も「分裂」と発言
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は25日、「ワグネル」による軍指導部への反乱が、ロシア政府内の「分裂」を浮き彫りにしていると述べたという。
25日に『プロヴァンス』紙の取材に応じたマクロン大統領は、「ワグネル」のモスクワへの行進について、「ロシア陣営内に存在する分裂と、その軍と補助勢力の両方の脆弱性を示している」と語ったそうだ
そして「状況はまだ発展途上」であり、「刻一刻と事態を追っている」と発言した。(了)
出典元:The Guardian:Uprising exposes weakness of Putin’s rule, says Zelenskiy – as it happened(6/25)