反乱失敗後、「ワグネル」の戦闘員3000人以上がベラルーシに移動か?
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員、数千人がベラルーシに移動している可能性が指摘されている。
3450人から3650人の戦闘員が移動
ベラルーシ国内の軍隊の動きを追跡している活動家グループ「Belaruski Hajun」によると、3450人から3650人の「ワグネル」の戦闘員が、首都ミンスクの南東にある町、アシポヴィチの訓練キャンプに移動しているという。
衛星画像では、「ワグネル」の車列に約700台の車両と建設機材が含まれており、すでにベラルーシに到着しているそうだ。
「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は、ウクライナでの戦闘に参加することを否定しており、戦闘員の中には、訓練キャンプでベラルーシ軍を指導している者もいると考えられている。
ロシア国内での反乱に失敗した後、「ワグネル」の戦闘員には、ベラルーシの訓練キャンプへ行くか、それともロシア国防省と契約するか、2つの選択肢が提示されていた。
弾薬と軍事装備の生産が増加
ロシア政府は7月24日、ウクライナでの戦争が18カ月に入る中で、弾薬と軍事装備の生産を劇的に増やしたと発表した。
ロシアのDenis Manturov,副首相は、次のように語っている。
「今年に入ってから、多くの種類の武器や軍事装備が昨年をはるかに上回る量で生産されている。弾薬に関しては、1ヶ月の納入量が昨年の総発注量を上回るレベルに達している」
モスクワにドローンが飛来
ロシアの首都モスクワには7月24日の朝、2機の無人機(ドローン)が飛来したという。
ロシア軍はそれらを無力化したと発表したが、2機のうち1機はモスクワ中心部の国防省近くで墜落。1機は商業ビルに衝突したそうだ。ロシア国防省は、次のように述べている。
「ウクライナ政権が2機の無人偵察機を使って、モスクワの領土内にテロ行為を行おうとしていたが、阻止された。ウクライナの無人機2機は制圧され、墜落した。死傷者は出ていない」
📹 Images of a drone flight over #Moscow this morning pic.twitter.com/qhxc6DXPZt
— KyivPost (@KyivPost) July 24, 2023
この攻撃について、アメリカ・ホワイトハウスの報道官は、ロシア国内での攻撃をサポート(支援・支持)しないと述べた。
ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は、記者会見で「一般的な問題として、我々はロシア国内での攻撃をサポート(支援・支持)していません」と述べたという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: UN chief calls on Russia to return to Black Sea grain deal; US journalist wounded in drone attack(7/24)