ロシア軍が兵士不足で移民労働者まで徴兵か?映像がSNSに浮上
ロシア政府が、ウクライナで戦う兵士の確保に躍起になっており、国内で農業に従事するロシア国籍を取得した移民まで、徴兵し始めたとの情報が流れている。
地区の入隊事務所に連行される
その様子が目撃されたのは、ロシアの都市、サンクトペテルブルクだ。
SNSに投稿された動画には、先週、果物や野菜の木箱が積まれた倉庫に警察が到着し、そこで従業員の書類をチェックする姿が映っていた。
警察は倉庫で働く移民労働者に対し「市民の皆さん、ご注意ください!あなた方は、さらなる軍登録のために地区軍事委員会に連行されます」と伝えたという。
その後、少なくとも10人以上の男性たちが警察のバンに押し込められ、Frunzensky地区にある入隊事務所に連れていかれたそうだ。
結局、わずか2日間で、中央アジアから働きに来ていた移民労働者100人以上が連行されたと言われている。
Russia has started forced military registration of migrants who have obtained Russian citizenship, Russian media report.
For this purpose, law enforcers conduct raids and bring migrants to military enlistment offices. In St. Petersburg the police raided a vegetable warehouse and… pic.twitter.com/DTHO9bIGuU
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) August 16, 2023
700人の移民も警察に連行
ロシアの警察は、これが移民法の順守をチェックするための新しい方法だと呼んでいるようだが、やはりウクライナで戦う兵士の数を増やすための努力と考えられている。
実際に、ロシアの人権理事会のトップは、軍隊の登録をすれば、外国人にロシアのパスポートを発行することを提案しており、数日前から移民にも登録データの確認のために、軍入隊事務所に来るよう要求するメッセージが届けられたという。
そして実際に、入隊事務所を訪れた人には、国防省との契約にサインするよう求められるそうだ。
このように移民に対する圧力は強まっているらしく、1週間前には、やはりサンクトペテルブルクのアプラクシン・ドヴォル地区で、移民に対する捜査が行われ、700人が警察に連行されたという。
そのうち482人は調査の後釈放されたが、約140人がロシアの移民法を遵守しているかチェックされるために移民サービス局に照会されたそうだ。
そして身元が確認されていない22人は警察署に留め置かれ、30人がロシア領土での滞在手続きの違反者と認められたという。(了)
出典元:METRO:Putin’s men raid vegetable farm to enlist migrants for the frontline(8/17)