ウクライナ軍、ザポリージャ州方面でさらに進軍か?ロシアは無人機探知に苦戦
ザポリージャ州を進軍するウクライナ軍の部隊が、さらにいくつかの集落で成果を上げたと報じられている。
ロボチネの南の集落へ進軍か?
ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は8月31日、テレグラムにおいて、自軍がザポリージャ州の集落、特にノヴォダニリフカやノヴォプロコピフカ方面で「新たな成功」を収めたと明らかにした。
ウクライナ軍は先日、ロボチネ(ロボティネ)の村を完全掌握したと宣言したが、ノヴォプロコピフカはその村のさらに南に位置し、すでに戦闘が行われていると報じられてきた。
もっともこの「成功」がどのような意味なのかは、明らかにされていない。これまでもウクライナ軍は地雷原や塹壕により苦しめられてきたが、この方面でゆっくりと前進していることは確かなようだ。
またマリャル国防次官は、ウクライナ軍が東部ドネツク州のバフムトの南でも攻撃作戦を進めており、東部ルハンスク州でもロシア軍が激しい攻撃を続けていると明らかにした。
英国防省「ドローンの探知と破壊に苦戦」
ロシアのモスクワ周辺では、8月30日、大規模なドローン攻撃が行われ、空港などに損害が出たと報じられている。
この出来事を受けイギリス国防省は、ロシア軍の防空部隊が、ウクライナのドローンの探知と破壊に苦戦しているとの見方を示した。
イギリス国防省の分析によれば、8月30日のモスクワ周辺のドローン攻撃は、この紛争が始まって以来、ロシアに対する最大の攻撃で、8月だけで25回の無人機攻撃が行われたという。
その上でイギリス国防省は、「ロシアは、これらの攻撃に対処するため、ウクライナとモスクワの間の地域における防空態勢を再考しているようだ」と分析している。
6つの州にドローンが飛来
8月30日の攻撃では、ウクライナと国境を接するロシアのブリャンスク州だけでなく、モスクワ州や、その周辺のオリョール州、リャザン州、カルーガ州へもドローンが飛来した。
これらのドローンは撃墜されたようだが、プスコフ州では空港を直撃。激しい爆発が起き、複数の輸送機が損傷したとの情報もある。
⚡”x4 IL-76 ✈️ were demilitarised in Pskov” – ruzzian media. pic.twitter.com/CwPS3s6PaJ
— Alex Bond (@AlexBondODUA) August 29, 2023
またSNSには、ロシア軍が小銃などで、飛来するドローンを撃墜させようとする動画も投稿されている。(了)
The Governor of #Pskov published a video of repelling a drone attack
Now you know what the work of the “legendary” Russian air defense looks like.
Do they try to do anything at all, or do they just pretend to try? pic.twitter.com/rbk0Suz7Rm
— NEXTA (@nexta_tv) August 29, 2023
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: critics of counteroffensive are ‘spitting in the faces of soldiers’, says Kyiv – as it happened(8/31)