イタリアで男がクマの母親を射殺、猛烈な反発が巻き起こる
先日、イタリアの村で可愛らしいクマの親子が目撃されたのだが、その後母グマが射殺されているのが発見された。
通りを横切る親子のクマ
そのクマの親子は先週、イタリア中部のアブルッツォ州にある村、San Benedetto dei Marsiで目撃されたという。
クマの親子は村の中心部の通りを散策しており、母グマが通りを横切り、小さな2匹の子グマが後をついていく様子が撮影された。
その後も、クマの親子が村の階段を駆け下りていく様子が目撃されており、やがて森の中へ消えていったそうだ。その様子がこちら。
Non faceva del male a Nessuno, qui tra gli abitanti di S.Benedetto dei Marsi che la riprendevano.😪 pic.twitter.com/jKGgN0oJxm
— San Gennà💙Principe di Posillipo (@O_Miracolo) September 1, 2023
「この野蛮な行為には正当性がない」
しかしクマの親子が目撃されてからまもなく、村はずれの家の庭で、射殺された母グマの無残な死骸が発見された。
この射殺に関しては村人もショックを受けており、地域会長のMarco Marsilio氏も次のように非難した。
「この町では、クマが人間に攻撃的になることは一度もありませんでした。これはコミュニティ全体に対する非常に重大な出来事であり、理解しがたい行為であるため、私たちは怒りと苦痛に満ちています。これまでずっと、この地域の公園内外のコミュニティは、クマと共存し、クマの行動を邪魔しない方法を知っていました。アブルッツォ州のクマが人間にとって危険な存在であったことは一度もありません。この野蛮な行為には正当性がありません。我々は、警察によって開始された捜査に信頼を置いており、警察はすでに犯人を特定し、これから正義の裁きを受けることになります」
その後、母グマの射殺に関し、身元不詳の男が警察から事情聴取を受けたという。
男は警察官に対し、「怖かったので発砲したが、熊を殺したくはなかった。クマは自分の家の敷地内にいた。本能的な行動、衝動だった」と語ったそうだ。
しかしSNSでも、母グマを射殺したこの男に対しては、激しい非難の声が寄せられた。
現在、100人の林業労働者からなるタスクフォースが、行方不明の2頭の子グマを見つけるために、ドローンを使って近くの地域公園を捜索しているという。(了)
出典元:MailOnline:Bear slaughter horror: Mother bear who charmed tourists as she wandered through Italian town with her cubs is found shot dead hours later, sparking outcry(9/1)
出典元:BBC: