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イスラエル軍がガザ市の国連避難所を襲撃、多くのパレスチナ人を拘束

イスラエル軍がガザ市の国連避難所を襲撃、多くのパレスチナ人を拘束
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イスラエル軍は1月29日、ガザ市にある国連の避難所を襲撃し、多数のパレスチナ人を拘束したという。

 

国連の避難所を包囲し、襲撃

 

イスラエル軍は、ガザ市のRemal地区にある国連の避難所を包囲し、その後襲撃。屋内に避難していた多くのパレスチナ人を拘束したという。

 

現時点で、パレスチナ人が殺されたとの情報はない。しかし以前にもガザ地区全域で、同様の出来事が起きており、多くのパレスチナ人が、その後連行された。

 

彼らは殺害されたり、または数週間にわたる拷問の末に解放されたりしたそうだ。

 

またガザ市のTuffah地区にある建物に対するイスラエル軍の砲撃で、少なくとも民間人25人が死亡した。

 

南部の病院の状況を医師が語る

 

一方、ガザ地区南部のハンユニスにある、ナセル病院は依然、イスラエル軍に包囲され、常に近くで爆撃の音が聞こえ、建物も揺れているという。

 

ナセル病院の形成外科の責任者、アハメド・モグラビ氏は「アルジャジーラ」に対し、同病院の状況を次のように語っている。

 

「イスラエル軍が病院への侵入を開始すると、患者たちは死ぬまでベッドに横たわることになる。まるで死刑執行のようです。メインのICUには多くの患者がおり、その多くは手術が必要です。適切なケアがなければ、彼らは全員死んでしまいます」

 

飢餓のリスクが日々増大

 

国際赤十字・赤新月社連盟（IFRC）のジェガン・チャパゲイン会長は、ガザ地区での人道危機が深刻化していると警告した。

 

チャパゲイン会長はSNSの投稿で次のように述べている。

 

「主な懸念としては、医療システムが崩壊の危機に瀕していること、病気の驚くべき蔓延、飢餓のリスクが日々増大していることが挙げられます。ガザの人々は私たちの援助を切実に必要としています。必要な規模で最も差し迫ったニーズに対処するために、現場で活動する組織への財源を含む継続的な支援を求めます」

 

UNRWAへの資金凍結に反発

 

そんな中、アメリカや日本、カナダやドイツを含む国々は、一部の職員が「ハマス」による10月7日の攻撃に参加したという疑惑を受け、国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）への資金提供を凍結した。

 

しかしアメリカのマーク・ポカン下院議員は、UNRWAへの資金提供を再開するよう政府に訴えた。またカタールやパキスタン、パレスチナも、西側諸国のUNRWAへの資金凍結に懸念を示している。

 

 

さらに「ノルウェー難民評議会」や「オックスファム」、「セーブ・ザ・チルドレン・アンド・ウォー」などの20のNGOも、資金凍結に反発している。

 

「国境なき医師団」は、「一部の国によるUNRWAへの資金提供停止の決定は、数百万人のパレスチナ人に影響を与えるだろう」と声明を発表。「この措置はガザへの援助物資流入を確保するために、1月26日に国際司法裁判所が命じた措置に矛盾する」と批判した。

 

 

アメリカの上院議員で、ユダヤ人でもあるバーニー・サンダース氏は、イスラエルに対するアメリカ政府の対応を批判。「ガザ地区で起きていることは、言葉では言い表せられない」「アメリカが、この悪夢に加担している」とし、次のように訴えた。

 

「アメリカは、イスラエルに正しいことを求めるのをやめる時が来た。 私たちは彼らに『彼らが方針を変えない限り、我々の支持を失うだろう』と伝えなければならない」

 

 

ガザ地区の保健当局は1月29日、イスラエル軍が過去24時間で215人のパレスチナ人を殺害したと明らかにした。また昨年の10月7日以降、ガザ地区の死者数は2万6637人に上り、6万5387人が負傷したという。（了）

 

出典元：Al Jazeera：Israel’s war on Gaza live: 215 Palestinians killed in last 24 hours(1

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